Skypeが再び独立企業に、eBayが投資家グループに株式65%を売却


 米eBayは1日、2005年に買収したSkypeをスピンアウトし、Skypeを再び独立企業とすることで投資家グループと合意したと発表した。

 eBayは、Skype株式の65%を投資家グループに売却し、現金約19億ドルと1億2500万ドルの証券を受け取る。

 投資家グループには、Silver Lake、Index Ventures、 Andreessen Horowitz、Canada Pension Plan (CPP) Investment Boardが含まれている。eBayは引き続き、Skype株式の35%を保持し続ける。

 eBayは2005年にSkypeを買収したものの、シナジー効果は働かず、2009年4月にSkypeを分離し、2010年頃に株式公開する計画を発表していた。

 しかし、株式公開への準備を進める中で市場環境の変化もあり、株式を直接売却する方針に転換したとされる。今回の投資家グループの提案はこれに沿ったものであり、eBayはこれを受け入れた。

 今回、投資に参加したIndex VenturesのDanny Rimber氏やMike Volpi氏は、そもそもSkypeの初期の取締役でもあり、Skypeを長年にわたって支援し続けた人々でもある。

 Skypeは、2008年に前年比44%増の5億5100万ドルの売上を記録。会員数は2008年末までに前年比47%増の4億500万人を記録している。eBayは、Skypeの売上が2011年に10億ドルを超過すると予測している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/9/2 13:02