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シスコ、AIに最適化されたデータセンターを実現
2025年6月30日 08:30
シスコシステムズ合同会社(シスコ)は6月25日、企業やサービス提供者がAIを快適に使用できるようにするための、新しい仕組みやパートナーシップについて発表した。これは、2025年度第3四半期(2月~4月)において、大規模なクラウドサービスを提供する企業からのAIインフラの受注で、年間目標の10億ドルを大きく上回ったことを受けてのもの。
同社は、企業が現在のインフラをこれ以上複雑にせず、安全性やセキュリティを犠牲にすることなく進化させ、AIに対応させることを求めていると説明している。これを実現させるため、データセンターを刷新するための新しい技術や、NVIDIAとの連携を強化し、検証済みのインフラソリューションを提供することで、安全でセキュアな基盤を実現するという。
データセンターでは、各種のネットワークを一元管理できる機能の提供や、「400G双方向オプティクス」(New 400G bidirectional optics)により、既存の光ネットワークインフラを活用しつつ、400Gクラスのネットワークに移行できる技術を今後提供予定としている。
NVIDIAとの連携では、AIのネットワーク通信を最適化する技術、最新GPUを搭載したAI向けサーバー、AIエージェントのセキュリティを確保する技術などが提供される。
シスコは、AI向けに計算能力を提供するGPUaaS(GPU as a Service)などの「ネオクラウド」事業者に対して、ネットワークやセキュリティの技術などでサポートするパートナーシップを結び、新たなサービスの提供を支えているという。さらに、AIに最適化された通信を実現するためのアーキテクチャ「Cisco Agile Services Networking」を開発し、通信会社などのサービスプロバイダーがビジネスを展開する上でのサポートをするとしている。