仕事もプライベートも、無料で使えるグループウェア「サイボウズLive」


代表取締役社長の青野慶久氏

 サイボウズ株式会社は11月26日、ユーザーなど数百名を集めた「Cybozu Special Ivent」を開催。2009年の総括と今後の事業戦略を紹介し、その一環として新ネットサービス「サイボウズLive」を発表した。Web上でグループウェアを無料で利用できるサービス。価格は無料で、提供開始は2010年前半。

 サイボウズLiveは、同社グループウェアの基本機能をWebで一般に公開するもの。具体的にはスケジュール、施設予約、掲示板、共有フォルダ、アドレス帳などが利用できる。「グループ」という機能を搭載しており、ユーザーが任意に知人を招待して、好きなメンバーでコミュニケーションの場を作成できる。このグループはいくつでも作ることが可能で、企業をまたがるプロジェクトなどビジネス用途はもちろん、家族、大学の友人、釣り仲間、地域コミュニティなどプライベート用途にも使えるのが特徴だ。

 「セカンドグループウェア」。登壇した代表取締役社長の青野慶久氏はコンセプトをそう表現する。「3人で始めたサイボウズもいまでは従業員300人。すでに3万社の導入実績があり、ユーザーベースでは300万人に利用してもらっている。企業ではグループウェアの活用が盛んだが、一方でわたし自身、家族や友人とはいまだに電話やメールのみのコミュニケーションしかできていない。洗練された“チームワーク”が必要な場は、企業内以外にもいろいろとあるのではないか。その問いに対する答えがサイボウズLiveだ」。

グループトップ画面。最新情報は黄色でハイライトされる

 各グループのトップ画面には、グループ名と参加メンバー、更新された最新情報が表示される。最新情報は黄色でハイライトされるほか、指定メールアドレスに通知することもできる。このグループを1IDで複数作成することが可能なのだ。

 青野氏も現在、10個のグループを作っているという。「そのうちの1つが妻と2人だけのもの。おかげで、休日の予定をどうするか、今夜、夕飯が必要かどうか、家庭内のコミュニケーションが非常にスムーズになった」と話す。

グループ登録は、グループ名を決めて、アドレス帳からメンバーを選択するだけグループが複数ある場合も簡単に切り替えられるスケジュール機能などは見慣れた画面構成そのまま

 とはいえ、あまりグループを多くしすぎると、古いグループの存在を忘れたり、情報の確認が面倒になったりしてしまわないか。もちろん、心配は無用。サイボウズLiveには「ホーム」という機能が用意されており、各グループで登録されたスケジュールや最新情報を1つの画面で確認できるのだ。どんなにグループが多くても、この画面を見れば、友人からのお誘いを見逃してしまうことはない。ホーム画面を見忘れても、メール通知設定しておけば問題なしだ。

各グループの情報を一覧するホーム機能を搭載各グループで登録されたスケジュールや最新情報を1つの画面で確認できる

 もう1つ、ユニークだとアピールするのが「アドレス帳」だ。ここに登録される情報は、ユーザーそれぞれのプロフィールと連動する。つまり「誰かが転職して連絡先が変わったとしても、その人がプロフィールを編集すれば、自動で人と人とのつながりを維持してくれるのだ」(同氏)。

 Webブラウザがあればどこからでも利用が可能。ケータイもNTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアに対応し、iPhoneやAndroidといったスマートフォンへの対応も予定している。

 また、別途提供される「サイボウズLiveシンク for Windows」を利用すれば、社内のサイボウズOffice 8のスケジュールをサイボウズLiveへ同期させることも可能。「社内で仕事をしているときに同期させておけば、外出してからもモバイル端末を使ってスケジュールを常に確認できる。夜のうちに同期させておけば、次の朝、電車の中でもアポの確認ができる」(同氏)というわけだ。

 今後はさらに、サイボウズガルーン2や、Googleカレンダーなど他社サービスとの同期も予定。APIも公開し、各社がさまざまな機能を開発できる環境を整えていくという。

グループメンバーが21名以上の場合に有償となる

 価格は、基本的に無料だ。グループあたりメンバー20名以下の場合は無償で好きなだけグループを作成でき、21名以上となる場合に機能追加・制限解除として費用が発生する「Fremium(Free+Premium)」モデルを採用している。「小規模チームでは費用負担が大きく、グループウェアを導入しづらかった」(同氏)という状況を変える狙いだ。サービス提供時期は2010年前半。サイボウズとしても初の試みとなるので、現在、サーバー増強など鋭意準備中だという。

 なお、メンバーを新たに追加する場合、招待したいユーザーをメールアドレスから検索する機能も備える。発表会は、スクリーンに映し出された青野氏のメールアドレスに、「ここにお集まりのユーザーの皆さんには、ぜひこのアドレスを入れて試してみていただきたい。製品への不満をわたしに直接ぶつけられるようになります。もちろん、お褒めの言葉もお待ちしています」という言葉で幕引きした。



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(川島 弘之)

2009/11/27 11:57