YouTube、自動字幕作成機能を全ユーザーに公開


 米YouTubeは4日、自動字幕作成機能を全YouTubeユーザーに開放したと発表した。Google音声検索にも使用されている音声認識アルゴリズムを使用して、英語で話されている内容を字幕で表示する。

 自動字幕作成機能は、一部のパートナーユーザーに限定して2009年11月に公開されていた。今回、この機能が全YouTubeユーザーに解放されることになった。しかし、すべての動画で自動的に字幕が表示されるわけではない。

 まず、動画の中で英語が話されている場合にのみ適用される。背景にノイズ音が入り込んでいたり、音がこもっていると、作成されない場合があるという。また、過去にアップロードされたすべての動画に対して音声認識作業を行い、字幕を作成するためには、多くの時間がかかることが予想される。そのため、動画のオーナーが字幕をできるだけ早く追加したい場合には、オーナー画面からリクエストすることが可能だ。また、自動的に字幕が作成された後で、オーナーが間違いなどを修正することもできる。

 YouTubeでは、字幕を付けることによって、聴覚障がい者や異なる言語を使用する人にとって大きな利点になりうると説明している。

 字幕は、YouTubeのプレーヤー画面右下にあるメニューから「キャプション機能」のオン・オフにて設定できる。現時点でこの字幕機能は英語に限定されているが、将来的には他の言語にも拡大したい考えだ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/3/5 11:37