米Symantec、米PGPなど暗号化ベンダー2社を買収
米Symantecは4月29日(米国時間)、セキュリティ製品を手掛ける米PGP Corporation(以下、PGP)と米GuardianEdge Technologies(以下、GuardianEdge)を買収すると発表した。買収金額はPGPが約3億ドル、GuardianEdgeが約7000万ドル。いずれも、6月末までに買収が完了する見込みで、Enterprise Security Groupに加えられる予定。
買収された2社はいずれも、暗号化製品を持つセキュリティベンダーで、フルディスク、リムーバブルメディア、メール、ファイル、フォルダ、スマートフォンなどに関する暗号化機能を提供できる。Symantecでは買収完了後、こうした機能を、情報漏えい対策、ゲートウェイ・セキュリティ、エンドポイント・セキュリティなどの製品に統合し、広範な統合データ保護ソリューションの提供を目指すとのこと。
また、管理についてはPGPの暗号鍵管理プラットフォームを利用し、ポリシーの一元管理、暗号鍵管理機能を実現。あわせて、このプラットフォームのSymantec Protection Centerへの統合も計画されており、ユーザーは、脅威対策、セキュリティ、オペレーションを統合管理するダッシュボードやレポーティングが利用できるようになり、セキュリティ情報の管理が簡素化されるとしている。
なお今回の買収では、2011年会計年度の非GAAPによる1株あたり利益にマイナス2セント、2012年会計年度の非GAAPによる1株あたり利益にプラス2セントの影響があると想定されている。
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(石井 一志)
2010/5/6 12:11
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