自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!
【使いこなし編】第238回
アイ・オーのNAS「HDL-LA02」を、PCを使わずスマホだけでセットアップする
2025年5月15日 06:00
前回から、アイ・オー・データ機器のNAS「HDL1-LA02」の使いこなしをめている。同社のNAS「LANDISK」シリーズの家庭向けモデルの中でも最も廉価で、気軽にスマホやPCのバックアップ用として2TBの容量を活用できる。
接続が完了したら電源を入れ、LEDが点灯状態になれば準備完了
「HDL1-LA02」は、有線LAN接続で利用する。本製品にも1mのLANケーブルが付属しているが、もっと長いケーブル、または短くてスッキリと配線できるケーブルがほしい場合には、市販のものを接続してもいい。LANケーブルはCAT(カテゴリ)により対応できる通信速度に違いがあるが、CAT5e以上のLANケーブルであれば利用できる。
現在市販されているLANケーブルで、CAT5eよりも下(CAT5など)のものは、まずないはずだ。上位のCAT6/6A/7/8などに対応したケーブルでもいいが、オーバースペックではある。
LANケーブルでWi-Fiルーターの有線LANポートと接続し、電源(付属のACアダプター)も接続したら、本体背面にある電源ボタンを押す。電源がオンになると、前面の緑のLEDが点滅し始めるので、点滅が止まって常時点灯状態になるまで待つ。この間に自動アップデートなどが入るので、長い場合10分ほどかかることもある。とにかく点灯になるまで放置して待つようにする。
「Magical Finder」でNASのIPアドレスを確認する
ここからはスマホを使って設定を始める。ます、LAM内にある「HDL1-LA02」のIPアドレスを見つける作業からだ。これには「Magical Finder」というアイ・オー・データ機器が提供するスマートフォンアプリを活用する(本連載でよくIPアドレスを探す用途で「Fing」アプリを使っているが、そちらを使っても構わない)。
なお、本製品の取扱説明書ではPCの「LAN DISK CONNECT」アプリを使用する方法が紹介されているが、多くの人はスマートフォンを持っていると思うので、筆者は「Magical Finder」を使う方法をおすすめする。以下の手順を参考に、やってみてほしい。iOS(iPhone)の画面で説明しているが、アプリの操作自体はAndroidでも同じだ。
▼Magical Finderのダウンロード
iOS(App Store)
Android(Google Play)
ここからの初期設定作業は、スマホでWi-Fiルーターに接続し、「HDL1-LA02」と同じLANに接続した状態にしておく必要がある。Wi-Fiがオンになっていて、自宅のWi-Fiルーターに接続していることを確認してから、アプリを起動してほしい。
Wi-Fiルーターから自動で割り振られたHDL1-LA02のIPアドレス(ここでは192.168.1.144)を確認して以降の操作は、ウェブブラウザーから行っても構わない。同じLANに接続したPCまたはスマートフォンのウェブブラウザーで、アドレスバーにIPアドレスを入力すれば、HDL1-LA02の設定画面が表示される。PCに慣れた人なら、こちらの方が使いやすいだろう。
ここでは、このままスマホで設定を続けてみる。
外出先からアクセスするため「Remote Link 3」を有効化しておく
後の連載で利用する予定なので、手順の途中で「Remote Link 3」という機能を有効にしている。後ほど細かな設定も必要になるが、今回はひとまず機能を有効化するだけだ。この機能は、スマートフォンの「Remote Link Files」アプリを使って外出先から自宅のHDL1-LA02にアクセスできるようにする機能だ。外出先から使う予定はないなら、この手順は無視して、有効化しなくても構わない。
また、途中で「NarSus」というアイ・オー・データ機器が提供するNAS遠隔管理システムへの登録が促されるが、これは使う予定はないので、登録をスキップしている。
以上で、初期設定は完了だ。今後は、HDL1-LA02の設定画面にログインすると、すぐにメニューが表示される。これでバックアップも始められるが、快適に使うには、もう少し設定をカスタマイズしておきたい。次回は、このカスタマイズを実践していく。
【今回の教訓(ポイント)】
自宅LANに接続した機器のIPアドレスは「Magical Finder」で調べるのがおすすめ
HDL1-LA02のIPアドレスが分かれば、ウェブブラウザーからでも初期設定ができる