NTTグループの第2四半期決算、地域・移動体事業などの費用削減により増益


 日本電信電話株式会社(NTT)は9日、2011年3月期第2四半期(2010年4~9月累計)の連結決算を発表した。

 NTTグループの売上高は4兆9991億円で前年同期と同水準だったが、営業費用を削減したため、営業利益は7270億円で前年同期比12.4%増。四半期純利益も3152億円で、同11.7%増。

 セグメント別に見ると、地域通信事業、移動通信事業がともに減収だったが、人件費や経費の削減により営業費用が削減され、増益となった。一方、長距離・国際通信事業は、音声収入、SI収入の減少により減収・減益。データ通信事業は増収・減益だった。

 9月末時点のブロードバンドサービスの契約数は、フレッツ光が1424万契約(前四半期比40万1000契約増)、フレッツADSLが313万6000契約(同11万7000契約減)で、合計1737万6000契約。このうち、ひかり電話を契約しているのは1110万4000件、光映像サービス(ひかりTV、フレッツ・テレビ)を契約しているのは160万6000件となる。

 同じく固定電話の契約数は、加入電話が3177万4000契約(前四半期比71万9000契約減)、INSネットが483万契約(同12万4000契約減)で、合計3660万4000契約。携帯電話は5689万5000契約(同38万契約増)で、このうちの96.6%がFOMA。


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(永沢 茂)

2010/11/9 17:27