AndroidベースのCATV/IPTV対応セットトップボックス、KDDI研究所が試作


Android搭載セットトップボックス試作機

 株式会社KDDI研究所は11月30日、ケービルテレビ(CATV)やIPTVに対応可能なAndroid搭載セットトップボックス(STB)を試作したと発表した。12月1日から3日までパシフィコ横浜(横浜市西区)で開催される「Embedded Technology 2010」のOESF(Open Embedded Software Foundation)ブースに出展する。

 Androidをベースに、CATV/IPTVの共通プラットフォームを開発し、これにテレビ受信チューナーを組み合わせた。日本ケーブルラボ運用仕様に準拠したCATV放送の受信機能と、IPTVフォーラム技術仕様に準拠したIPマルチキャスト・VOD受信機能を備えるとともに、通信・放送連携アプリをAndroid上で構築・提供できるようになっている。試作機の開発にあたっては、パイオニア株式会社の協力を得た。

 Android搭載端末で、日本ケーブルラボ運用仕様とIPTVフォーラム技術仕様に準拠したのは、このSTBが初めてだという。

 KDDI研究所では、STBにAndroidプラットフォームを採用することで、携帯端末とのアプリやサービスの連携が容易になるほか、開発コストの削減や開発期間の短縮が可能になるなどのメリットが期待できるとしている。また、共通プラットフォームをCATVとIPTVで採用することで、ポータルや番組表のほか、情報家電やクラウドとの連携といった幅広いサービスの横断的な展開が可能になると説明している。


試作STBの利用イメージ




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(永沢 茂)

2010/12/1 06:00