パイブドビッツの情報管理基盤、送信ドメイン認証技術「DKIM」に対応


 株式会社パイプドビッツは15日、情報資産管理プラットフォーム「スパイラル」を送信ドメイン認証技術「DKIM」に完全対応させた。スパイラルの全ユーザーが配信するメールにDKIM署名を付与し、なりすますを防止できるようになる。

 スパイラルは、「人事から営業、開発業務から、花屋や銀行まで幅広い業種で利用できるSaaS型の情報資産管理プラットフォーム」(同社)。例えば、データベース・メールマガジンを活用した顧客管理の改善、社内の問い合わせの一元管理・社内共有による業務効率向上、社内教育ツールのブラッシュアップ、コスト部門のプロフィットセンター化――などが可能という。

 今回、全ユーザーのメールにDKIM署名の付与が可能となった。スパイラルのドメイン「smp.ne.jp」によりDKIM署名が付与され、受信側は送信者情報を確認できる。また、より信頼性の高い作成者署名を安全かつ容易に利用できるよう、キーペア(公開鍵・秘密鍵)生成機能と、署名・ドメイン・セレクタ・鍵の管理機能も実装。これにより、スパイラル操作画面からダウンロードした公開鍵を、自社ドメインのDNSサーバーに設定し、作成者署名が可能となる。

 送信ドメイン認証技術のDKIMは、メールの送信元を証明する電子署名技術。2010年11月15日には、DKIM普及や安全な電子メール環境確保のための事業者間連携を目的に、「Japan DKIM Working Group」の設立が発表された。パイプドビッツは発起人の1社として、DKIMに対応したスパイラルを提供することで、設立目的の達成を目指していく。


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(川島 弘之)

2010/12/15 13:28