三省堂書店、手塚プロとオンデマンド事業で提携~手塚作品を多様な形で提供


 株式会社三省堂書店と株式会社手塚プロダクションは、手塚プロダクションの所有する電子書籍コンテンツを、三省堂書店が導入したオンデマンド印刷製本機「エスプレッソ・ブック・マシン」で提供することを皮切りに、手塚治虫作品について多様な形で提供する事業を協同で展開すると発表した。

 7月1日より、著名人が手塚治虫作品を選び編集した「手塚治虫O(オンデマンド)マガジン」8点を提供。浦沢直樹、小松左京、蝶野正洋、手塚眞、時東ぁみ、長崎尚志、藤子不二夫A、森下千里(50音順、敬称略)がそれぞれ選出・編集する。オンデマンドマガジンは、店頭に設置したエスプレッソ・ブック・マシンによりその場で印刷・製本し販売する。価格はいずれも1365円。

 また、三省堂書店神保町本店を「手塚治虫書店」と位置づけ、Wi-Fi環境でスマートフォンなどに電子書籍を提供する試みを7月12日から実施する。リアル書店の店頭における電子書籍提供は国内で初めての試みだという。また、本店特設会場では、手塚治虫の生原画展示やグッズの販売も予定する。

 なお、両社は7月7日より4日間にわたって東京ビッグサイトで開催される「第18回東京国際ブックフェア」および「第2回教育ITソリューションExpo」に出展。展示会場では実際に「エスプレッソ・ブック・マシン」を稼動させ、サービスのデモ展示を行う。


関連情報

(工藤 ひろえ)

2011/7/1 15:57