NTT東西、ホームゲートウェイにソフトを配信する「フレッツ・ジョイント」


 東日本電信電話株式会社(NTT東日本)および西日本電信電話株式会社(NTT西日本)は、「フレッツ 光ネクスト」のユーザー宅に設置されているホームゲートウェイなどの機器に対して、家電の遠隔制御サービスなどを実現するソフトウェアを配信するサービス「フレッツ・ジョイント」を8月2日に開始する。

 「フレッツ・ジョイント」は、テレビやレコーダー、監視カメラなどネットワークに接続されるデジタル機器に対して遠隔制御などのサービスを提供するソフトウェアを、「フレッツ 光ネクスト」のホームゲートウェイなどに対して配信するサービス。NTT東西がサービス事業者からソフトウェアを配信サーバーに預かり、サービス利用者の機器に対して配信する。サービス開始時点では、ひかり電話ルーター(PR-400、RV-440、RT-400)が対象機器となり、今後オフィスゲートウェイなど対象機器の拡大を検討していく予定。

 サービス提供事業者は、こうしたサービスを提供する場合に専用の装置や個別の設定を必要としていたが、「フレッツ・ジョイント」で配信するソフトウェアがその機能を担うことで、サービスがより少ない機器で実現できる。サービス提供事業者向けの料金は配信するソフトのサイズによって異なり、基本利用料は月額1万500円から、配信ごとの加算料は1配信あたり105円から。

 「フレッツ・ジョイント」を利用したサービスとしては、NECビッグローブ株式会社(BIGLOBE)が、ネットワークカメラを利用して自宅のペットを撮影した画像を外出先から確認できる「ペット写真共有サービス」を8月下旬から提供する。料金は月額525円。

 また、富士ゼロックス株式会社が、オフィス内の複合機を活用した文書管理に関するサービスの提供開始に向け検討している。このほか、パナソニック電工株式会社とは共同トライアルを実施した屋外からの侵入検知や照明・エアコンの遠隔操作などができる「ライフィニティ」サービスに加え、他の分野におけるフレッツ・ジョイントを活用した協業検討を継続していくとしている。

「フレッツ・ジョイント」のサービスイメージ

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(三柳 英樹)

2011/8/1 17:16