ソーシャルページが作成できる「mixiページ」、ネット全体公開も
mixiページのイメージ |
PC版mixiページ |
株式会社ミクシィは31日、SNS「mixi」において、新プラットフォーム「mixiページ」の提供を開始した。個人や企業、有名人などがページを開設し、発信した情報をmixiのネットワーク内だけでなく、インターネット上に公開できる。いわば、ミクシィ版の「Facebookページ」だ。
mixiページは、好きなことを発信できる「自分の場」を持てるサービス。ページの背景画像をカスタマイズしたり、日記やフォト、Twitter連携、ホワイトボード、Q&Aといった機能も追加できる。法人ユーザー向けには、専用管理画面でアクセス解析を行える機能を提供する予定。
これらの機能を使ってmixiページの開設者は、同ページをフォローするユーザーとコミュニケーションが図れる。ユーザーがmixiページ上で発信した情報は、自身のマイミクのホーム画面に「友人の近況」として表示されるなど、ソーシャルグラフ(人とのつながり)に最適化した設計となっている。ページはPC、モバイル、スマートフォンに対応する。
これまでのmixi上のコンテンツと異なり、任意でインターネット上に公開できるのも特徴。ネットに公開することで検索エンジンにもヒットし、mixiのアカウントを持っていない人にも情報を届けられる。ただし、ページに参加しているメンバーの情報やコメントはmixiにログインしなければ見られない仕組み。
今後は、mixiページをプラットフォームとして外部に公開し、企業や個人がmixiページ用のアプリを開発できる環境を整える。ミクシィ代表取締役副社長の原田明典氏によれば、mixiページ上でクーポンを発行したり、ショッピングサイトを構築するアプリのほか、カレンダーや来店予約、音楽再生などさまざまなアプリが公開される予定という。
例えば、カフェオーナーが開設したmixiページでクーポンを発行するアプリを導入した場合、「マイミク2人誘うとクーポンが成立する」といった“ソーシャルクーポン”の仕掛けが考えられるという。「こうした仕組みはカフェオーナーでは思いつきにくく、ソーシャルに明るい我々ならではのアイデアがいきてくる」(原田氏)。
機能面での今後のアップデートとしてはこのほか、フォロワー数の増減やページビュー、ユニークユーザー、フィードバック数などのアクセス解析、mixiチェックイン時にページ情報を表示してユーザーアクセスを簡易化するチェックインスポット連携、芸能人や企業のなりすましをふせぐためのページ認証申請受付などを行っていく。
これまでmixiは、ログインしたユーザー同士がコミュニケーションを図るサービスを提供してきた。こうしたプライベートなネットワークを原田氏は「ホーム(住宅地)エリア」と表現。一方、今後はmixiページのようにパブリックな「タウン(商業地)エリア」を強化する「mixiタウン構想」を掲げ、双方のエリアをmixiのソーシャルグラフでつなげていきたいと語った。
なお、31日時点ではヤフーが「Yahoo!ニュース」「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!オークション」など15サービスのmixiページを開設したほか、ローソン、ウォルト・ディズニー・ジャパンなども開設した。このほか、100以上の会社・団体、200人以上の芸能人がmixiページを開設する予定という。
関連情報
(増田 覚)
2011/8/31 15:04
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