小学館、ヤフーと連携し被災前の写真を募集するチャリティー企画「3.11以前」


 株式会社小学館は12日、東日本大震災の復興支援企画として、被災前の写真を一般から募集するチャリティー写真集および写真展企画「3.11以前――美しい東北を、永遠に残そう――」を発表した。

 企画は、広く一般からの投稿を募集するため、Yahoo! JAPANの「東日本大震災 写真保存プロジェクト」と連動し、ネット上での掲載・公開を実施。また、作家の椎名誠氏、写真家の山本皓一氏などの選考によるコンテスト・写真展や、写真集の刊行などを実施。写真集については、一般からオンデマンド写真集の企画を募集し、審査の上100人にコンテンツワークス株式会社のシステムを使用したオリジナル写真集をプレゼント。1部をアーカイブ保存し、被災地で巡回展を実施する。

 小学館では、2004年の新潟中越地震の際に、山古志村を撮影していた写真家の作品で構成したチャリティー写真集「山古志村ふたたび」を刊行しており、今回の東日本大震災については被害を受けた地域が広範囲に及ぶことから、一般からの投稿という形で広く写真を募集したいと考えたと説明。企画については非営利活動の一環として、売り上げの一部は被災者への寄附に充当するとともに、選考委員が選定した写真集は通常の書店販売とは別に被災地域の自治体や図書館など寄贈したいとしている。


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(三柳 英樹)

2011/9/14 06:00