米スマートフォン市場、Android端末の新規購入者が増加傾向に


 米調査会社Nielsenは26日、米国スマートフォン市場で、Androidの新規端末購入ユーザーが増加傾向にあるとの調査結果を公表した。

 8月時点でのスマートフォン市場シェアは、Android端末が43%、iOS端末が28%、BlackBerry端末が18%、その他が11%。一方、直近3カ月以内のスマートフォン購入者に対する調査では、56%がAndroid端末を選択しているが、iOSを選択したユーザーの割合は28%で全体のシェアと変わりがない。

 OSプラットホームで分類した場合、Android OSが市場の約半分を占め、iOS端末が3分の1弱を占めるという構図は大まかで変わっていない。ただし、ユーザー層としては、先進的ユーザーがAndroidを好み、保守的なユーザーがiOSを好む傾向にあるなど、変化が見られ始めている。

 一方、NielsenではiPhoneがさらにシェアを伸ばす可能性も指摘。「iPhone5」が発表されるのは間近とみられている中で、これまでAppleが新型iPhoneを発売したり、新しい携帯キャリアで利用できるようになったりすると売り上げが伸びることから、数字が大きく変化する可能性があるとしている。

 米国市場でも日本市場と同じく、スマートフォン利用者の数は増加傾向にある。特に新規購入者の間でスマートフォンを選択するユーザーの割合は増加傾向だ。ホリデーシーズンの新型iPhoneの売り上げを含め、今後シェア争いに変化が起きる可能性も否定はできない。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/9/27 11:43