「Opera 12」ベータ版公開、Windows/Mac OSの64ビット版も


 Opera Softwareは26日、デスクトップ向けウェブブラウザーの次期バージョン「Opera 12」(コードネーム:Wahoo)のベータ版を公開した。Windows版、Mac OS X版、Linux版、FreeBSD版があり、「Opera Next」のサイトからダウンロードできる。WindowsとMac OS Xには64ビット版も用意している。

 Opera 12ではまず、安定性とパフォーマンスを強化した。プラグインを別プロセスで実行することにより、プラグインがクラッシュした場合でもOperaブラウザー本体がダウンしないような設計とした。タブの読み込みも改善し、Operaの起動・終了を高速化するとともに、SSLページの読み込みも高速化したという。

 ウェブアプリケーションからPC内蔵のウェブカメラなどのハードウェアを利用できるAPI「getUserMedia」もサポート。これにより、ウェブサイト開発者は例えば、ウェブサイト閲覧者の顔の画像を取り込んでウェブページ上に表示するといったコンテンツを提供できる。

 セキュリティ面では、訪問先のセキュリティ/プライバシーポリシーをより簡単に確認できるようにしたほか、インターネット広告のユーザー追跡を止められる機能「Do Not Track」ヘッダーをサポートした。

 このほか、Operaブラウザーの外観デザインは、軽量な「テーマ」というかたちで提供されるかたちとなり、ユーザーがカスタマイズできるようにしている。

 なお、Opera Nextは、次回に予定されているメジャーリリースのテスト版にあたり、バグを含んでおり、動作が安定していない可能性があるとしている。通常のブラウジングを行うには正式版のOperaを使用するよう案内している。Opera Nextは、インストールしているOpera正式版とは並行して動作する。


関連情報


(永沢 茂)

2012/4/27 19:47