「ソフトバンクWi-Fiスポット」の接続時間短縮などサービス拡充
ソフトバンクモバイルは、公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」のサービス拡充を実施する。
「ソフトバンクWi-Fiスポット」は、飲食店などの店舗や交通機関などで利用できる公衆無線LANサービス。11月29日現在、35万カ所以上で利用できる。
●Wi-Fi接続短縮
ログイン時間の短縮策として、現在のMACアドレス認証で契約者情報を確認する都度確認の方式から、SIMカードの機能を利用したEAP-SIM認証(イープ・シム)認証方式への展開を図る。これにより、現在7~10秒程度かかる接続時間が、導入後は2~3秒程度にまで短縮されるとしている。現在、準備を進めており、2013年3月末までに40万カ所に設置される予定。
EAP-SIM認証の導入により、WPA2エンタープライズのセキュリティレベルを実現する。
EAP-SIM認証に対応した端末は、iOS 5以降のiPhoneやiPad、PANTONE 6 200SH、AQUOS PHONE Xx 203SH。今後登場する端末は順次拡大予定となるが、冬モデルが全て対応するわけではないという。また、ハードウェア側でのサポートが必要な認証技術となるため、過去に発売されたモデルは非対応。ソフトウェア更新などで対応することはできない。
なお、EAP認証については、公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」でも順次対応すると案内している。
●移動中のWi-Fi接続制御、携帯網との通信網の切替時間短縮
また、スマートフォンなどの加速度センサーを利用して、車移動中などにWi-Fi接続しないように制御する技術「移動中Wi-Fi接続制御」も端末側に搭載される。
こちらはPANTONE 6 200SH、AQUOS PHONE Xx 203SHに対応しており、今後対応端末が拡充される予定。ソフトバンクの主力モデルとなる、iPhoneの対応については「未定」と案内されている。
さらに、微弱なWi-Fiに接続されてしまうことで、Webアクセスが滞る場合がある。これについてもAndroid 4.0以降のスマートフォンについては、受信感度を監視して接続を制御。「移動中Wi-Fi接続制御」に対応した端末では、3Gや4GからWi-Fiへ切り替わる際の無通信時間も短縮する機能が用意される。
●5GHz対応アクセスポイント
このほか、「ソフトバンクWi-Fiスポット」は、既存の2.4GHz帯対応のものから、2.4GHz帯と5GHz帯に対応したアクセスポイントへと、順次置き換え作業が行われている。11月末時点で約14万カ所のアクセスポイントが5GHz対応となる見込みで、2013年3月末までに40万カ所に拡大する計画。
また、「移動中Wi-Fi接続制御」に対応した端末では、Wi-Fiの接続環境の変化に合わせて、最適化する機能が用意される。
こうしたさまざまなWi-Fi接続の対応状況は、総合カタログなどで確認できるようになる予定だ。
関連情報
(津田 啓夢)
2012/11/29 19:52
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