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店内でスマホ閲覧、「その場で購入」「ネット購入決意」がともに20%

 グーグル株式会社は6日、モバイル(スマートフォン)所有者のショッピング動向をまとめた調査結果を発表した。それによれば、商品やサービスを日常的にモバイルで調べる人は1033人中、67%と半数を上回った。また、日常的にモバイル上で購入する「モバイルショッパー」は33%に上った。

 モバイルショッパーが購入時に情報収集する商品としては、「レストラン」が64%で最多。次いで「映画・映画館」が49%と、ローカル検索を積極的に行なっていた。このほか、「旅行」が45%、「アパレル」が41%、「書籍・マンガ」が37%と続いた。

 モバイル上での検索から購入に至るコンバージョン率が高かった商品は、「アパレル」が58%、「化粧品」が57%、「家電製品」が55%。以下は、「旅行」が43%、「ゲーム機器・ソフト」が38%、「CD/DVD」が32%の順だった。

 また、店舗内でモバイルを利用したことがあると答えた690人に対して、モバイルが購入の意思決定に与える影響を聞いたところ、商品を「そのお店で購入した」人と「オンラインで購入することに決めた」人はともに20%。最も多かったのは「さらに情報収集しようと思った」が38%、「別のお店で購入することに決めた」人も10%いた。

 このほか、モバイルで商品やサービスを購入しない理由では、「スクリーンサイズが小さい」が54%と最も多く、以下は「商品の詳細情報が見づらい」が44%、「文字の入力がしづらい」が33%、「価格やオプションの比較がしづらい」が25%、「クレジットカード情報を扱うことへの不安」が24%と続いた。

 調査は、日本のスマートフォンユーザーの購入意思決定の行動実態を定性的・定量的に調査するため、グーグルとShopper Sciences社が共同で7月から9月にかけて実施。スマートフォン所有者約1000人を対象にしたオンライン調査や、グループインタビューなどを行った。

(増田 覚)