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TweetDeckウェブ版にもコラムフィルター機能~Twitterは改善を続けると表明

 米Twitterは19日、同社のデスクトップ版TwitterクライアントTweetDeckウェブ版に新機能を追加したと発表した。このTweetDeckウェブ版を利用するには、ウェブブラウザーをリフレッシュまたは再起動する必要がある。TweetDeckのChromeアプリ版も6日に同じくアップデートされている。

 今回追加されたのは、TweetDeckコラムに特定の情報を表示、あるいはさせないためのフィルター機能だ。

 このフィルターを利用するには、コラム上部の編集ボタンをクリックし、そこからフィルター内容を設定する。今まで通り全ツイートを表示するか、画像や動画を含むツイートのみを表示するか、特定の語句と一致、または一致しないツイートのみを表示するか、リツイートを表示するかどうかの選択を行うことができる。

 たとえば、企業などでソーシャルメディアのキャンペーンを行っている場合などに便利に利用できるほか、特定のニュースを追い続けたい場合にキーワードを指定したり、動画ツイートのみを表示することで一種の動画メディアとして利用する、といった新たな使い方も可能となる。

 Twitterによると、こうしたウェブプラットフォームにおける改良は、Adobe社のAIRプラットフォームで開発されているTweetDeckアプリ機能をウェブでも同様に利用できるようにするための同社取り組みの1つだとしている。

 米Twitterは2011年5月にTweetDeckの買収を発表したが、当時TweetDeckの開発速度が低下するか、または停止してしまうのではないかと危惧する声があった。その上、2012年夏にTwitter社はサードパーティークライアントがツイートを利用する際のガイドラインを設定したため、サードパーティークライアントの開発が難しい状況になってしまっていることもユーザーの心配の種になっていた。

 こうした中、米TwitterはTweetDeckの改良を継続している。今回の発表文のなかでも、「我々は過去24週間にわたって、毎週定期的にアップデートを行い続けてきた」と述べ、これまでにバグ修正だけでなく、多数の新機能やユーザーインターフェースの改良を行ってきたことを指摘。今回の発表では、利用者の懸念を払拭する狙いもあるようだ。

(青木 大我 taiga@scientist.com)