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デジタル広告運用に特化した新会社「ネクステッジ電通」が発足

 電通100%子会社の電通デジタル・ホールディングス(DDH)は23日、デジタル広告を運用する新会社「株式会社ネクステッジ電通」を設立した。7月以降、主にリスティング広告やSEO、アドエクスチェンジ、DSP、アフィリエイト広告などを運用していく。

 電通が2月に発表した「日本の広告費」によれば、2012年のインターネット広告費は前年比107.7%の8680億円。中でも運用型デジタル広告の市場は、同118.9%の3391億円と成長を牽引している。

 こうした市場環境を受け、電通やサイバー・コミュニケーションズ(cci)、DAサーチ&リンクなどグループ各社に所属する専門人材を集約し、データサイエンティストなどの外部専門人材も登用し、運用型デジタル広告の新会社を設立した。

 新会社では、個別メディア施策の改善や各広告の貢献度分析に加え、これらに基づく予算配分の見直しなどのソリューションを提供する。広告主が期待する売り上げや改善目標に立脚した成果報酬体系も用意する。

 新会社の社名は、「次世代の電通」をキーコンセプトに「ネクステッジ電通(NEXTAGE Dentsu)」と命名。資本金は2億5000万円。出資比率はDDHが85%、cciが15%。代表取締役には、電通ダイレクトマーケティング・ビジネス局長の大山俊哉氏が就任する。

(増田 覚)