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QuarkXPress、古いバージョンからのアップグレード提供は6月30日まで

 米Quark Softwareは、同社が提供しているDTPソフト「QuarkXPress」のアップグレードポリシー変更について、ユーザーに対して確認を呼び掛けている。7月1日以降は、最新バージョンへのアップグレードを提供する対象が、1つ前のバージョンのみになるとしている。

 Quarkでは、「QuarkXPress 3」という1990年代にリリースされた製品を含むバージョン3/4/5/6/7の正規登録ユーザーを対象に、現行バージョンである「QuarkXPress 9」(最新アップデータは「9.5」)に3万7800円でアップグレードできるキャンペーンを実施してきたが、これが6月30日で終了。7月1日以降は、QuarkXPress 3/4/5/6/7からQuarkXPress 9へのアップグレードは行えなくなる。なお、QuarkXPress 9の新規購入価格は10万1850円(価格はいずれもQuarkオンラインストアでのダウンロード版のもの)。

 一方、最新バージョンの1つ前である「QuarkXPress 8」からのアップグレードは、QuarkXPress 9の販売終了までは行える。ただし、次期バージョンである「QuarkXPress 10」が8月にリリース予定となっている。QuarkXPress 8からQuarkXPress 10へはアップグレード対象外になるため注意が必要だ。QuarkXPress 9の販売終了についての詳細は後日発表するという。

 Quarkでは現在、QuarkXPress 9へアップグレードまたは新規購入したユーザーを対象に、QuarkXPress 10のアップグレードライセンスを無償で提供するキャンペーンを実施している。すなわち、6月30日までにQuarkXPress 3/4/5/6/7からQuarkXPress 9へアップグレードしておけば、QuarkXPress 10へのアップグレードは無償で行えることになる。一方、QuarkXPress 8からであれば、8月30日までにQuarkXPress 9へアップグレードしておけば、同様にQuarkXPress 10に無償でアップグレードできる。

 なお、QuarkXPress 10では最新環境に対応するよう最適化されているため、QuarkXPress 7以前のドキュメントファイルを開くことができないという。そのようなファイルを開く必要があるユーザーは、QuarkXPress 9を少なくとも1ラインセンス保有している必要があるとしている。

(永沢 茂)