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Skeed、ストリーミングやモバイルに用途を拡大した高速データ伝送製品を発売

 株式会社Skeedは4日、高速なファイル転送を実現するソフトウェア製品「Silver Bullet」シリーズについて、ビデオストリーミングやHTTP配信に利用領域を拡大した製品ラインナップ「Silver Bullet Suite」として、事業者向けに販売を開始した。

 Skeedでは、大容量あるいは多数の小容量ファイル群などを高速かつセキュアに伝送することを可能にする通信プロトコル「SSBP(Skeed Silver Bullet Protocol)」を独自に開発。SSBPはUDPをベースにしており、TCPに比べて高速なデータ伝送が可能であると同時に、回線を流れる他のトラフィックを圧迫しないという特徴を備えているという。

 SkeedではSSBPを利用した高速伝送の用途を拡大し、HTTPやストリーミング、モバイルへの対応を実現。従来は企業間でのファイルの送受信などB2B領域での用途が中心だったが、新たな製品ではゲームやアプリケーションデータの配信や更新の高速化、ストリーミングサービスの高速化といった、B2C領域にも利用できるとしている。

 具体的な高速化の例としては、100MBのファイルを日本とドイツの間で伝送した場合、46分20秒から40秒へと、およそ70倍の高速化を実現。また、日本と米国東海岸間で30秒(89.5MB)の動画をストリーミングしたところ、通常再生では画像が安定せず再生完了に5分17秒を要したのに対し、SSBPでは32秒で完了したという。

(三柳 英樹)