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世界の音楽市場レポート、海外では定額制配信が成長、日本の売上は大幅減

 国際レコード産業連盟(IFPI)は18日、世界の音楽市場に関するレポートを公表した。2013年の全世界での売上は150億2900万ドルで、前年から3.9%減少した。世界第2位の市場である日本の売上が前年比16.7%減と大きく落ち込んだことが大きな要因となっており、日本を除くと売上は前年比0.1%減となる。

 IFPIでは、日本は世界の売上の5分の1を占める大きな音楽市場だが、現状は従来型携帯電話向けのサービスや物理メディアによる販売からの移行期で、ストリーミングや定額制配信サービスが確立していないと分析している。

 定額制配信サービスは、世界全体の売上が11億1100万ドルで、前年比51%増と大きく成長。有料利用者も2800万人(前年比40%)に達した。この定額配信サービスの好調に支えられ、デジタル音楽全体の売上も前年比4.3%増の58億7200ドルとなった。CDなど物理メディアの売上は前年比11.7%減の77億3000万ドル。

(三柳 英樹)