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スマホ地図は“BYOA”が主流? ゼンリンが「地図の日」恒例の利用実態調査

 株式会社ゼンリンは、4月19日の「地図の日」を前に、地図利用に関するインターネットアンケート調査の結果を発表した。

形態別地図の利用割合

 ゼンリンでは「地図利用実態調査」を2012年から毎年実施しており、今回の2014年調査は通算3回目。人口構成比に準拠して抽出した18~69歳の一般生活者2万754人から回答を集めた。調査期間は2月28日~3月3日。

 調査結果によると、1年以内に何らかの地図を利用したことがあると答えたのは86.8%。週に1度以上利用する人は34.6%、月に1度以上利用する人は41.7%だった。

 また、スマートフォンなどで「モバイル用地図サービス・アプリ」を利用していたのは38.8%で、これは前年調査と比較して6.2ポイントの増加。PCでのオンライン地図利用者は68.2%、カーナビ利用者は32.5%いたが、これらは減少傾向にあり、ゼンリンでは「着実にモバイルへシフトしている」と断言している。

 道に迷った際に何を頼るか聞いた設問では、1位が「スマートフォンで地図を確認する」で22.3%。2位の「通りすがりの人に聞く」の21.0%、3位の「駅や路上にある地図表示を確認する」の12.6%を上回っていた。若年世代ほどスマートフォンに頼る傾向が高く、10代の46.9%はまず最初にスマートフォンで確認するという。

 このほか、月に1回以上ビジネスシーンで何らかの地図を利用していると回答した1577人には別の調査を実施した。この回答者中、スマートフォンの地図サービスを会社(勤務先)のお金で利用しているのは7.7%、個人のお金で使用しているのは33.9%だった。

 PC用地図や紙地図については、会社のお金で利用している人の割合が高いとの調査結果が出ている。このため、スマートフォン向け地図に限っては、個人のモバイル端末を業務目的に使う“BYOD”ならぬ“BYOA(Bring Your Own Application)”の傾向があるとゼンリンでは分析している。

地図をビジネスで利用する場合、費用を会社・個人のどちらが負担しているかまとめたグラフ

(森田 秀一)