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9割近くの人が地図を利用、6割近くが「地図が好き」との調査結果

 株式会社ゼンリンは17日、「地図利用実態調査2013」の結果を発表した。9割近くの人が地図を利用しており、地図が好きだという人も半数を超えることが分かった。

 調査は今年2月、全国の18~69歳の男女を対象にインターネットアンケートで実施したもの。有効回答者は2万931人。これによると、直近1年間に何らかの地図を利用したと回答した人は87.9%に上った。利用している地図は、「パソコン用インターネット地図サービス」が77.2%で最も多く、次いで「カーナビ」が41.1%、「モバイル用地図アプリ・サービス」が32.6%、「紙の地図」が27.2%、「パソコン用地図ソフトウェア」が6.2%の順。モバイル用地図は昨年の調査から9ポイント上昇し、初めて紙の地図を上回ったという。

 スマートフォン地図を月に1回以上利用(仕事での利用は除く)している人274人に、どんな場所で使っているかたずねた設問で、最も多かったのは「自宅」の56.0%だった。モバイルならではの「移動中に歩きながら」の50.9%、「電車・バスの中」の43.0%、「車の中」の41.0%、「目的地付近」の40.0%を上回った。

 「あなたは地図が好きか?」との設問では、全体の57.1%が「好き」と回答。「きらい」は12.7%、「どちらでもない」は30.2%だった。また、「あなたにとって地図とは?」との設問で、「地図はそれ自体を楽しむものである」とした人が38.3%おり、「地図は単なる道具である」とした人の37.7%をわずかながら上回った。残りの24.0%は「どちらでもない」となっている。性・年代により意識に違いあり、男性50~60代では「地図=楽しむもの」と回答する割合が高いという。一方、女性10~30代では「地図はあくまでも道具」と回答する割合が高いとしている。

 今回の調査結果は、4月19日の“地図の日”に向けて公表したもの。ゼンリンでは同日、特設サイト「TECHNOLOGY MAKES HAPPINESS-先端地図技術が創るスマートライフ-」も公開する予定だ。ゼンリンでは、正確・確実な情報を収集する独自技術を活用し、全国の建物・道路などの情報を整備、最適なフォーマットに変換してさまざまなサービスやデバイスに地図データを提供しているという。特設サイトでは、その技術・将来性について紹介していく。

 なお、地図の日は、1800年(寛政12年)旧暦閏4月19日に、伊能忠敬が1回目の測量の旅に向けて江戸を出発したことにちなんでいるという。

“地図の日”である4月19日公開予定のサイト「TECHNOLOGY MAKES HAPPINESS-先端地図技術が創るスマートライフ-」

(永沢 茂)