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政令指定都市で初の「ソーシャル避難訓練」、福岡市が5月25日に実施

 福岡市は、5月25日に「ソーシャル避難訓練」を実施する。災害発生時の避難情報の発信や市民らによる安否情報の共有にSNSを活用するもので、政令指定都市としては初めての試みだという。「災害に係る情報発信等に関する協定」を締結しているヤフー株式会社と連携し、スマートフォン向け防災情報アプリ「Yahoo!防災速報」などを活用する。

 訓練では、Yahoo!防災速報のほか、Twitterと福岡市防災メールを使用して地震発生の訓練通知を配信する。対象となるのは、Yahoo!防災速報アプリをインストールした端末で訓練日に福岡市にいる人、Twitterで福岡市広報戦略室(@Fukuokacity_pr)をフォローしている人、福岡市防災メールの登録者など。

 安否情報の共有にはTwitterを利用。ハッシュタグ「#福岡市避難訓練」を付けて安否情報などを市民にツイートしてもらう。市のウェブサイトに訓練用ページを作成し、ツイートされた安否情報を閲覧できるようにする。

 福岡市では今年度の「市民総合防災訓練」を、市内7つの行政区ごとに5月9日から25日までの期間で実施する予定。このうちメイン会場となる城南区でソーシャル避難訓練が行われる。福岡大学の学生も参加し、SNSも活用しながら、住民と協力して避難や初期消火、けが人の搬送などを体験する。若者にYahoo!防災速報の登録を促し、防災意識の啓発を図る狙いもあるとしている。

(永沢 茂)