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フレッツ光1回線で既存放送と4K映像の同時伝送に成功、スカパーJSATとNTT3社

 スカパーJSAT株式会社、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)、日本電信電話株式会社(NTT)の4社は21日、「フレッツ・テレビ」および「スカパー!プレミアムサービス光」の商用ネットワークを用いた4K映像の伝送に成功したと発表した。これにより、将来的に「フレッツ光」1回線で、複数台のテレビで4K映像の視聴が可能になるとしている。

 4社では、地上デジタル放送やBSデジタル放送、専門チャンネルを視聴できる放送サービス「フレッツ・テレビ」や「スカパー!プレミアムサービス光」の商用ネットワークを利用して、フレッツ光1回線に既存のHDサービスに加えて毎秒60フレームの4K映像を同時に伝送。複数台のテレビで、これらの映像を同時に視聴することに成功した。

今回実現した構成イメージと特徴

 4K映像のエンコード方式には次世代規格の「H.265/HEVC」を採用し、映像のデータレートは35Mbps。既存のフレッツ・テレビと同様に、4K映像を複数台のテレビで同時に視聴できる。映像とインターネット通信は独立して伝送するため、4K映像の視聴とインターネット利用を同時に行った場合でも、インターネットの通信に遅延などの影響を与えない。また、フレッツ・テレビやスカパー!プレミアムサービス光で利用している宅内共聴設備をそのまま利用できる。

 スカパーJSAT、NTT東日本、NTT西日本、NTTでは現在、フレッツ・テレビやスカパー!プレミアムサービス光での4K放送サービス提供をめざして検討を進めており、提供サービスの具体的な内容や時期については決定次第、案内するとしている。

 また、今回実現した内容を、東京の「光HOUSE新宿」および大阪の「グランフロント大阪」で期間限定で展示する。光HOUSE新宿での展示は5月31日~6月11日。グランフロント大阪での展示は6月27日~6月29日。

(三柳 英樹)