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インプレスR&D、オンデマンド出版「青空文庫POD」第2弾

 株式会社インプレスR&Dは6月3日、「青空文庫」のプリントオンデマンド(POD)版「青空文庫POD」の第2弾を発売すると発表した。

 第2弾では、明治から昭和にかけての文豪の作品の中から、太宰治の「彼は昔の彼ならず」、坂口安吾の「ヤミ論語」、夢野久作の「いなか、の、じけん」をはじめとした名著100作品をセレクト。第1弾と同様に、ポケット版/シニア版/大活字版の3サイズ300点をラインナップし、「Amazon.co.jp」および三省堂書店オンデマンドで販売する。「青空文庫POD」の売上の一部は「青空文庫」に還元される。

「青空文庫POD」第2弾の代表作

 いずれも青空文庫で無料で読める作品だが、紙の書籍としてはほとんどの作品が各作家の個人全集には掲載されているものの、一般には入手しにくく読むことの難しいものばかりだという。

 インプレスR&Dでは、今後も1万200点以上の青空文庫登録作品の中から埋もれた名著を掘り起し、「青空文庫POD」で可能な限り全タイトルの発行を目指すとしている。

 「青空文庫POD」のポケット版は文字サイズ9 ポイント、A6変形判。シニア版 は文字サイズ10.5 ポイント、四六判。大活字版 は文字サイズ22 ポイント、B5 判(ポイントは大きい数字の方が文字が大きい)。なお、三省堂書店オンデマンドではポケット版は販売しない。

判型および文字サイズの違いのイメージ。左からポケット版(9pt)、シニア版(10.5pt)、大活字版(22pt)

(工藤 ひろえ)