ニュース
エプソン、新機軸の小型プリンター、スマホやデジカメからのプリントに最適
(2014/9/2 17:04)
セイコーエプソン株式会社は、デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真のプリントに最適な小型プリンター「PF-70」を10月下旬に発売する。価格はオープンプライスだが、市場想定価格は2万円前後。
20~40代の女性をターゲットにした小型プリンター。IEEE 802.11b/g/nのWi-Fi接続に対応するほか、スマートフォンから直接プリント指示を送れる「Wi-Fi Direct」に対応。デジタルカメラで撮影した写真も取り込めるSDカードスロット、USBメモリやPictbridgeに対応したUSB端子、PCと接続できるmicroUSB端子、IrSimpleに対応した赤外線ポートを備える。
これまで女性を意識したプリンター製品では、カラーリングやコンパクトさといったハードウェア面での工夫が多く見られたが、PF-70の開発にあたっては、女性だけの座談会やユーザーからのフィードバックを中心に女性のプリントニーズを取り込み、スマートフォンやデジカメで撮影した写真のシールプリントに対応した。
シールプリントは、専用スマートフォン/タブレットアプリ「マルチロールプリント」を利用することで、端末内に保存されている写真とテンプレートを組み合わせて、「お名前シール」「写真シール」「宛名シール」「デコレーションシール」「多目的シール」など、さまざまな写真からオリジナルシールを作成できる。
そのほか用意されているアプリとして、写真やドキュメントの印刷、Wi-Fi Directを設定できる「Epson iPrint」、Facebookにアップした写真のフチ無しプリントやフォトブック印刷が可能な「Epson Creative Print」、スマートフォンのカメラで撮影した書類や身分証明書など、歪みや傾きを補正してプリントできる「Epson カメラでコピー」、専用用紙で3Dプリントが可能な「3Dフレーム Print」、スマートフォン/タブレット上で年賀状作成ができる「スマホでカラリオ年賀2015」などがある。
対応用紙は、L版・2L版・はがき・A5サイズまでの普通紙のほか60mm幅のロールタイプシール用紙に対応。本体にはカッターが内蔵されていないため、ロールタイプの用紙を使用する際は、印刷後にはさみなどで切り取る必要がある。用紙トレイの給紙容量は、はがきで最大20枚、普通紙で最大50枚。
4色インクを採用し、解像度は5760×1440dpi。設定や印刷ドキュメントが確認できる2.7インチ液晶パネルを備える。サイズは、249×176×85mm(横×縦×厚さ)で、重量は約1.8kg。
カラリオ・プリンター全機種でWi-Fiに対応、スマホからの起動も
PF-70のほかにも、A3プリントに対応する複合機「EP-977A3」、A4プリント複合機「EP-807AW」「EP-807AB」「EP-807AR」「EP-777A」「EP-707A」、FAX対応A4プリント複合機「EP-907F」の7機種を発表。すべての機種でWi-Fiに対応する。
スマートフォン/タブレット向けのアプリについては、マルチロールプリント以外のPF-70と同様のアプリが利用可能。無線LAN環境とWi-Fi Directの同時接続のほか、無線LANセットアップのガイドブックも提供。Wi-Fi設定にハードルを感じる初心者ユーザーのフォローを行う。Wi-Fi Directの設定はPF-70同様、Epson iPrintを利用する。
また、「EP-977A3」「EP-807AW/AB/AR」には、新たに「自動電源オン」機能を搭載し、PCやスマートフォンから印刷データが送信されると自動的に起動し、トレイをオープン。Wi-Fi環境下でも利用でき、スマートフォンからの印刷など、離れた場所からの印刷時の手間を減らすことができる。また、設定した時間が経過すると自動的に電源を切る「自動電源オフ」機能も搭載。オフ時にはトレイも自動的に閉まる。
新カラリオの発売に合わせ、イメージキャラクターにアイドルグループAKB48の渡辺麻友さんを起用した新CMを9月3日より公開。「カラリオRock Shock(6色)」の掛け声とともに「6色インクで写真をキレイに」を訴求する。