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グーグル、漁船に乗って海から撮影した三陸海岸の「ストリートビュー」公開

 グーグル株式会社は20日、三陸海岸の景観を海側から撮影した「ストリートビュー」を公開した。Google マップ、Google Earthから閲覧できるほか、名所などのストリートビューをまとめたサイト「Google マップビュー」では「三陸を海からストリートビュー」コレクションとしてまとめられている。

「トレッカー」を搭載した漁船による撮影の様子(提供:Google)

 グーグルでは、東日本大震災による地震・津波被害の大きかった地域をストリートビューで記録する「東日本大震災デジタルアーカイブプロジェクト」を2011年より展開している。その一環として今年6月、「海からのストリートビュープロジェクト」を開始。ストリートビューの撮影機材「トレッカー」を搭載した漁船を使い、復興に取り組んでいるコミュニティや漁師の協力を得て総距離400kmを撮影したという。

気仙沼湾付近。海岸線をなぞるように、海上にもストリートビューの青いラインが続いている

 今回公開されたのは、6月から9月にかけて撮影した岩手県の大槌・釜石・大船渡・陸前高田、宮城県の気仙沼・南三陸・雄勝・塩竈の8エリアの画像。経験豊富な漁師が操船し、養殖場や岩礁を避けて可能な限り陸に近づきながら撮影したとしている。

宮城県塩竈市浦戸諸島(提供:Google)
宮城県広田湾(提供:Google)
宮城県気仙沼(提供:Google)

(永沢 茂)