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ATOKに続き「一太郎」も来年は30歳、マニア向け歴代パッケージ記憶ゲーム登場

 株式会社ジャストシステムは5日、同社が開発・提供する日本語ワープロソフト「一太郎」の情報ポータルサイト「一太郎Web」において、「一太郎30周年記念スペシャルコンテンツ」を公開した。

 一太郎が2015年に誕生30周年を向かえることを記念したもの。一太郎の年齢カウンターが設置されており、現時点で「29年069日」と表示されている。

一太郎30周年記念スペシャルコンテンツ

 一太郎にちなんだクロスワードパズルやFlashゲームも用意。クロスワードパズルは、例えば「花子の機能を利用して絵や地図を描く機能を『花子○○○○○○○○』という」といったヒントをもとに解いていくもの。クリアすることで、一太郎の特製壁紙をダウンロードできる。Flashゲームは、一太郎の歴代パッケージの中からランダムにピックアップして表示される並びを制限時間内に記憶し、一覧からドラッグ&ドロップしてそれを再現するものだ。

 今後、一太郎の開発現場への潜入レポート記事やユーザー参加型企画などを随時公開していくという。

歴代パッケージの記憶・並べ替えゲーム

 初代「一太郎」は、1985年8月発売。連文節変換方式を採用した日本語入力システム「ATOK4」を備え、PC用日本語ワープロソフトとして一世を風靡したことが評価され、2010年にはソフトウェアとして初めて、情報処理学会が制定する「情報処理技術遺産」に認定されている。

 なお、この初代「一太郎」の時点で「ATOK4」となっていることからも分かるように、同じくジャストシステムが開発・提供する日本語入力システム「ATOK」は、一太郎よりもひと足早く2012年に30歳を迎えている。

 ATOKは、前身である「KTIS(Kana-Kanji Transfer Input System)」が1982年10月、8ビットマイコンの標準OS「CP/M」用の日本語処理システムとしてデータショウで発表された。その後、1985年2月に初めてATOKの名称が付いた「ATOK3」(「jX-WORD太郎」に搭載)が登場。そして同年8月、前述したように初代「一太郎」に「ATOK4」が搭載されるとともに、MS-DOS上の他ソフトに組み込んで使えるようFEP化されたという。

2010年の「一太郎」25周年の時には、PC-9801の電源オンから、「一太郎」を起動、文字を入力する様子までを再現したスクリーンセーバーが公開された

(永沢 茂)