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Androidの通信量を削減「Opera Max」、日本でも利用可能に

 Opera Softwareは、クラウド経由でAndroidアプリの通信量を削減する「Opera Max」について、日本のユーザー向けにも提供を開始した。利用するためのアプリはGoogle Playからダウンロードできる。Android 4.0以降に対応し、Android 5.0もサポートされる。アプリの利用料は無料だが、期間が区切られており、広告などの閲覧により無料の利用期間のチャージを行える。

「Opera Max」

 「Opera Max」は2月に発表され、欧米で先行して提供されていたサービス。VPN経由でAndroidの通信量を削減する技術およびサービスで、ユーザーの近くの地域にデータセンターが必要なことから、日本のユーザー向けにはこれまで提供されていなかった。今回の対応により、日本を含む韓国や台湾、香港、シンガポール、オーストラリアなど16の地域に対応した。

 「Opera Max」は、動画や画像を含む、暗号化されていないパケット通信を圧縮して最適化するもので、VPNを用いてOperaのクラウドサーバーに接続する形。例えば、10MBの動画を3MBに圧縮するなど、動画の利用に特に効果を発揮するとしている。暗号化されたWebサイトとの通信や、HTTPSで接続するアプリの通信は最適化の対象外になる。

 アプリごとに、通信量や最適化により削減された通信量を確認できるほか、任意のアプリをWi-Fiのみで通信するといった管理も可能。最新版ではこのほか、IPv6通信での問題の改善や、VPNを許可する間隔の拡大、Opera Maxからの通知の非表示オプションといった機能が追加されている。

 Operaでは、「Opera Max」の利用により、ユーザーが選択しているプランの通信容量を、最大50%拡大できるとしている。

(太田 亮三)