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MSの写真スライドショー共有アプリ「Xim」、Apple TVやChromecastなどに対応

遠くの家族や友人と大画面で共有可能に

 米Microsoftは17日、写真スライドショー共有アプリ「Xim」の新バージョン「1.3」を公開した。Apple TV、Chromecastなどの大画面に初めて対応し、写真スライドショーを大画面でも共有できるようになったと発表した。

(Microsoft Research Fuse Labs公式ブログより)

 iOS 7.0以上、Android、Windows Phoneに対応した無料アプリで、それぞれApp Store、Google Play、Windows Phoneストアからダウンロードできる。ユーザーインターフェイスは英語のみで提供されているが、使用方法は比較的簡単だ。

 Ximは、写真スライドショーを家族や友人と見る時に、1つのスマートフォンの狭い画面を皆でのぞき込まなければならない問題を解決するために開発された。Ximを使えば、それぞれのスマートフォンで、スワイプ動作まで同期しながら、皆で同じ写真を見られるようになる。クラウドを経由するため、同じ部屋でも、遠隔地でも、全く同じように利用できる。

 Ximアプリをインストールしていると、共有したい写真を最大50枚まで選択してスライドショーにできる。このスライドショーを招待状メッセージとして共有相手に送ると、1時間限定で共有できるようになる。そのスライドショーを誰かがスワイプすると、他のメンバーの画面も同時にスワイプされ、同じ写真を皆で見られるようになる。

(Microsoft Research Fuse Labs公式ブログより)

 今回公開されたバージョン1.3では、Ximが新たにApple TV、GoogleのChromecast、Xbox One、Amazon Fire TV、Amazon Fire TV Stickに対応。スマートフォンだけでなく、大画面でも利用できるようになった。

 利用者はホームネットワークに接続しているだけで、Ximアプリが自動的にデバイスを発見し、ワンタッチでこれら大画面デバイスにスライドショーを映し出すことが可能になる。

 Ximでは、遠くにいる家族や友人がスマートフォンで電話を掛け、Ximセッションを開始できる。受信側はその場で家にある大画面にXimをワンタップで接続可能。すると、遠くに離れていても、大画面テレビでスライドショーを共有しながら、会話やチャットを楽しめるようになる。

 写真スライドショー共有アプリはほかにもあるが、Microsoftによれば、それぞれの端末にアプリをインストールせずに、複数のプラットフォームで同時に共有できるアプリはXimしかないと説明している。

 XimはMicrosoft ResearchのFuse Labsで開発されたアプリで、今回のバージョン1.3は、家族や友人が集う機会が多い米国のホリデーシーズンに間に合うように開発が進められた。Fuse Labsは、製品開発や研究開発部門と連携しながら、仕事や家庭で使用できるソーシャル/リアルタイム/メディアリッチなアプリケーションを専門に開発しているとされる。

(青木 大我 taiga@scientist.com)