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CCCとYahoo! JAPAN、T会員の購入・ポイント利用履歴やネット広告閲覧履歴などの相互提供を4月1日より開始

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)とヤフー株式会社(Yahoo! JAPAN)は17日、利用者の行動履歴などの情報連携を4月1日に開始すると発表した。広告主への統計レポートや、インターネットのターゲティング広告などに活用する。

 Yahoo! JAPANは、特定のクライアントによって出稿された広告に関する閲覧履歴情報を、特定の個人を識別することができないように加工した上でCCCに提供。一方、CCCは、特定の商品に関する購入履歴情報を、特定の個人を識別することができないように加工した上でYahoo! JAPANに提供する。これを受けて両社はそれぞれ、自社媒体のクライアントに対して、効果的な広告出稿について分析した統計レポートを作成・提供するとしている。

 また、CCCは、Tポイント会員が購入した商品、利用したキャンペーンやサービスの履歴(Tポイントの利用履歴を含む)に関する情報や、CCCが独自の基準で分類したユーザーの興味関心分野や推定したユーザーの属性に関するデータを、特定の個人を識別することができないように加工した上で、Yahoo! JAPANに対して提供。Yahoo! JAPANはその情報を、個人を特定することなく、行動ターゲティング広告の配信精度向上のために利用するという。

 なお、情報連携の対象は、Yahoo! JAPANにおいて「Tポイント利用手続き」を行った会員に限られる。また、両社間での情報提供を希望しない会員は、オプトアウト手続きが可能だ。Yahoo! JAPANでは、CCCから提供された情報を活用した行動ターゲティング広告の配信を停止する手続きも受け付けている。

 会員に関する情報の相互提供を行うことについては昨年5月、CCCがT会員規約の特約、Yahoo! JAPANがプライバシーポリシーの改定により発表していた。

(永沢 茂)