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スマホ連携の気象センサー対応ビーコン「WxBeacon」、ウェザーニューズが会員に配布

 株式会社ウェザーニューズは15日、新型の気象センサー「WxBeacon(ウェザービーコン)」を開発したと発表した。ウェザーニューズに天気を報告してくれる会員「ウェザーリポーター」の特典として配布し、気象情報のクラウドセンシングネットワークを構築する。

 WxBeaconは、アプリックスIPホールディングス株式会社が協力して開発したセンサー対応ビーコン。手のひらサイズ(幅7.2cm、電池を除く重さ37g)で、気温・湿度・気圧を自動的に24時間測定してビーコンデータに乗せて発信する。外出時に持ち運びやすい設計だとしており、「ビーコン技術を使った気象情報のクラウドセンシングを世界で初めて実用化したプロダクト」という。

 観測データは、スマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」でリアルタイムに確認できるほか、そのデータを写真や体感報告とあわせてウェザーニューズに送信することが可能。ウェザーニューズでは、「気象情報のクラウドセンシングをウェザーリポーターとともに実現し、それら観測データを気象予測に組み込むことで、予測精度の向上を目指す」としている。

 ウェザーニューズは2005年より、全国のウェザーリポーターから寄せられた「ウェザーリポート」の情報を天気予報に反映する取り組みを実施しており、現在の会員数は800万人に上るという。WxBeaconは、ウェザーリポートの活動で2000ポイントためた会員に無償で配布。その観測データを気象予測に反映させることで、予測精度の向上を図る。

(永沢 茂)