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Google、Android 6.0搭載の「Nexus 5X」「Nexus 6P」やSurface対抗?のキーボード付きタブレット発表

 米Googleは30日、新型スマートフォン「Nexus 5X」「Nexus 6P」、新型タブレット「Pixel C」、第2世代「Chromecast」、オーディオストリーミングデバイス「Chromecast Audio」など、複数のデバイスを発表した。

同社が発表した新デバイス

「Android 6.0」や指紋認証、4K撮影対応カメラを搭載した「Nexus 5X」「Nexus 6P」

 Nexus 5Xは、LGが製造する5.2インチ液晶(1920×1080ピクセル)を搭載したスマートフォン。CPUにSnapdragon 808(CortexA57デュアルコア+CortexA53クアッドコアの6コア構成)を採用し、RAMは2GB(LPDDR3)、内部ストレージは16/32GB。本体カラーは、カーボン、クオーツ、アイスの3種類をラインナップ。なお、NTTドコモやソフトバンク(Y!mobileブランド)でも、Nexus 5Xの取り扱いを発表している。

 対応ネットワークは、LTE(FDD)がB1/2/3/4/5/7/8/9/17/18/19/20/26/28、LTE(TDD)がB38/40/41、UMTS/WCDMAがB1/2/4/5/6/8/9/19、GSM/EDGEが850/900/1800/1900MHz、CDMAには非対応。

 Nexus 6Pは、Huaweiが製造する5.7インチAMOLEDディスプレイ(2560×1440ピクセル)を搭載したスマートフォン。CPUにSnapdragon 810(CortexA57クアッドコア+CortexA53クアッドコアの8コア構成)を採用し、RAMは3GB(LPDDR4)、内部ストレージは32/64/128GB。本体カラーは、アルミニウム、グラファイト、フロストの3種類。また、ゴールドカラーの「スペシャルエディション」も近日発売予定としている。

 対応ネットワークは、LTE(FDD)がB1/2/3/4/5/7/8/9/17/19/20/28、LTE(TDD)がB38/B39/40/41、UMTS/WCDMAがB1/2/4/5/6/8/9/19、GSM/EDGEが850/900/1800/1900MHz、TD-SCDMAが34/39、CDMAがBC0/1。

「Nexus 5X」「Nexus 6P」

 両モデルとも、OSに「Marshmallow」ことAndroid 6.0を採用。また、充電・データ通信ポートとしてUSB Type-Cコネクターを採用したほか、本体裏面に指紋センサーを搭載している。Wi-Fiは、IEEE 802.11ac/n/a/g/bをサポートし、2×2のMIMO通信に対応する。背面カメラには、画素ピッチ1.55マイクロメートルを実現した1230万画素イメージセンサーのほか、F値2.0のレンズを搭載する。赤外線レーザーを採用したAFや、CRI(Color Rendering Index)90のデュアルLEDフラッシュも搭載している。

 なお、前面カメラは仕様が異なり、Nexus 5Xは、画素ピッチ1.4マイクロメートルの500万画素イメージセンサーのほか、F値2.0の明るいレンズを採用。Nexus 6Pは、同ピッチの800万画素イメージセンサー、F値2.4のレンズを搭載するほか、HD動画撮影も可能。

 Nexus 5X/6Pの購入で、Google Playミュージックが90日間無料で利用できる特典(通常は30日間)が付帯する。また、Androidのバージョンアップデートについては、各スマートフォンがGoogleストアで販売開始された時点から最低2年間提供される。なお、Android 6.0のアップデートだが、10月4日の週からNexus 5/6/7(2013)/9/Playerに順次提供開始するとしている。

 価格(税別)は、日本のGoogleストアにおいてNexus 5Xの16GBモデルが5万9300円、32GBモデルが6万3400円。Nexus 6Pの32GBモデルが7万4800円、64GBモデルが8万800円、9万2800円。

Chromecastの新モデルや、オーディオ再生に特化した「Chromecast Audio」

 ストリーミング端末「Chromecast」は、従来のスティック型から、円形の筐体からHDMIケーブルが伸びるデザインに一新された。Androidデバイスのほか、iPhone/iPad/Mac/Windows/Chromebookからリモート操作可能で、デバイスからの再生・一時停止・音量調節が可能。NetflixやYouTube、Google PlayなどCast対応アプリをサポートし、各アプリのキャストボタンをタップするだけでテレビ画面に出力される。

 HDMIの出力解像度は最大1080p。ネットワークは、IEEE 802.11acをサポートし、2.4/5GHz帯のデュアルバンドに対応する。電源用のmicroUSB端子を搭載。本体カラーは、インディゴ、ブラック、レモネード(Googleストア限定)、コーラル(Googleストア限定)の4種類。ケーブルを除いた本体サイズは、51.9×51.9×13.49mm(縦×横×厚さ)、重さは39.1g。価格は35ドルで、日本のGoogleストアでは現在、取り扱っていない。

「Chromecast」新モデル

 Chromecast Audioは、「Google Playミュージック」など音楽のストリーミングサービスをオーディオ機器で楽しむためのデバイス。Androidデバイスのほか、iPhone/iPad/Mac/Windows/Chromebookから利用可能で、再生・一時停止・音量調節などデバイスから操作できる。「Pandora」「iHeartRadio」など各種アプリもChromecast Audioに対応する。Bluetoothオーディオデバイスと異なり、Chromecast Audioが直接クラウドからストリーミングするため、本体からスマートフォンを離しても、途切れること無く再生する。

 出力端子は、RCA、3.5mmミニジャック、光デジタルを装備。ネットワークは、IEEE 802.11acをサポートし、2.4/5GHz帯のデュアルバンドに対応する。電源用のmicroUSB端子を搭載。本体サイズは、51.9×51.9×13.49mm(縦×横×厚さ)、重さは30.7g。価格は35ドルで、日本のGoogleストアでは現在取り扱っていない。

「Chromecast Audio」

Surface対抗? キーボード付属のタブレット「Pixel C」

 Pixel Cは、「Chromebook Pixel」などPixelシリーズの新モデルとなる10.2インチのタブレットで、Chrome OSではなくAndroid 6.0を搭載。磁力で着脱できるフルサイズキーボードが付属するのが特徴。本体はアルミニウムボディで、USB Type-Cポートを搭載する。

「Pixel C」

(山川 晶之)