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凸版印刷、Wi-Fiで情報を取得し、無接点のワイヤレス給電に対応する電子ペーパー表示機

 凸版印刷株式会社は30日、無接点のワイヤレス給電によるバッテリーレス仕様で、Wi-Fiによる表示の書き換えが可能な電子ペーパー表示機を開発したと発表した。

バッテリーレスの電子ペーパー表示機

 7.4インチのドットマトリクス型電子ペーパー(480×800ドット)を採用した、タブレットサイズの表示機。凸版印刷の持つ電子ペーパーの制御技術を活かし、HF帯などの通信規格と比較して消費電力の高いWi-Fi接続でも、ワイヤレス給電によるバッテリーレス化を実現。バッテリーの残量や劣化、交換を気にすること無く運用可能としている。

 無接点給電の仕様は、一般的な100kHzから200kHzの周波数帯を用いており、最も普及している無線通信規格であるWi-Fiの採用とあわせて、専用の設備を導入しなくても運用できるとしている。凸版印刷では、製造・物流の現場における管理業務など、紙やバーコードの代替としての利用を想定している。

 電子ペーパー表示機は、11月4日から7日まで開催される「メッセナゴヤ2015」の凸版ブースにて展示する。

(山川 晶之)