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Amazonの仕入先になれるセルフサービス「Amazonベンダーエクスプレス」、日本でも開始

 アマゾンジャパン株式会社(Amazon.co.jp)は1日、事業者自身がAmazonの仕入先として登録できるサービス「Amazonベンダーエクスプレス」を提供開始した。参加料は無料。

「Amazonベンダーエクスプレス」

 これまでAmazonの仕入先になるには、バイヤーを通して契約を結び、商談で価格などを決めた上で商品を卸す必要があった。Amazonベンダーエクスプレスでは、バイヤーを介することなく、事業者が直接、オンラインで仕入先として登録することが可能。地方の事業者や小規模事業者でもAmazonに商品を卸せるようになる。

 商品の卸価格は、Amazon上の類似商品の価格データを活用して算出し、Amazonが想定した範囲内であれば、事業者側が提案した価格が採用される。一方、Amazonの想定よりも高い場合は、逆に商品に合わせた低い卸売価格が事業者側に提案される。

 卸価格の決定後、商品をAmazonの倉庫へ配送する費用はAmazonが負担する。なお、商品詳細ページの作成と販売数需要の評価を行うために、事業者は販売したい商品をサンプルとして無料で少量(最大3個、9001円以上の場合は1個)提供する必要がある。

 商品の保管、管理、販売、発送、返品、ユーザーからの問い合わせはAmazonが対応。ベンダーエクスプレスを利用することにより事業者は、Amazonプライム会員へのお急ぎ便、商品保管・管理システム、スマートフォン/タブレットからのアクセスといったAmazonが持つサービスに加え、世界中に広がる販売ネットワークを活用することができる。

 また、売れなくなった在庫商品がAmazonで売れるケースもあるため、そのような商品の処理としても活用可能なほか、そもそも自社の商品がAmazonで売れるのかテスト販売することもできるとしている。

(山川 晶之)