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第21回AMDアワード、「ユニバーサル・クールジャパン」が大賞に、「Splatoon」「マツコロイド」なども受賞

 一般社団法人デジタルメディア協会(AMD)は14日、優秀なデジタルコンテンツなどの制作者を表彰する「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'15/第21回AMDアワード」の授賞式を開催した。AMDアワードは、過去1年間に発売あるいは発表されたデジタルコンテンツの中から優秀作品や制作者を表彰するもので、作品の質的向上と人材育成の促進を目的に開催している。

AMDアワード受賞者とアワード審査員の方々

 今回、年間コンテンツ賞「優秀賞」の8作品の中から、「大賞/総務大臣賞」および「AMD理事長賞」を選出。大賞/総務大臣賞には、株式会社ユー・エス・ジェイが運営するテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」で展開した「ユニバーサル・クールジャパン」に決定した。また、AMD理事長賞には、任天堂株式会社が販売するゲーム「Splatoon」に決定した。

 ユニバーサル・クールジャパンについては、「日本が世界に誇るエンターテインメントを積極的に取り入れ、約1270万人というパーク開設以来の年間最高入場者数を記録。チャレンジ精神と意外性を許容する企業文化」を称えたものだとしている。また、Splatoonは「アクションシューティングゲームでありながら、任天堂らしく間口が広くて奥が深いゲーム性が多くのプレイヤーの心をつかんだ」とした。

 そのほかの優秀賞は、ダンスミュージックイベントの「ULTRA JAPAN 2015」、KDDI株式会社のCMシリーズ「au 三太郎シリーズ」、マンガ「ワンピース」を原作としたエンターテインメント「スーパー歌舞伎『ワンピース』」、ソフトバンクロボティクス株式会社の「Pepper」、サンドボックス型ゲーム「Minecraft」、在京民放5社が連携した無料の見逃し配信サービス「TVer」。

 また、功労賞には「PlayStation」の生みの親で、サイバーアイエンタテイメント株式会社代表取締役社長の久夛良木健氏、江波直美賞(新人賞)には聴覚障害者向けウェアラブルデバイス「ONTENNA」を開発した富士通株式会社グローバル・マーケティング本部総合デザインセンターの本多達也氏、リージョナル賞には宮崎県小林市移住促進PRムービー「ンダモシタン小林」、先端科学技術賞(2014年までは特別賞)として大阪大学石黒浩教授が開発し、日本テレビ「マツコとマツコ」に登場した「マツコロイド」が選ばれた。

コンテンツ受賞者
大賞/総務大臣賞ユニバーサル・クールジャパンユニバーサル・スタジオ・ジャパン
AMD理事長賞Splatoon「Splatoon」開発チーム
優秀賞ULTRA JAPAN 2015ULTRA JAPAN 2015 実行委員会
au 三太郎シリーズau 三太郎シリーズ スタッフ一同
スーパー歌舞伎II「ワンピース」松竹株式会社
Pepperソフトバンクロボティクス株式会社
MinecraftMojang AB
民放公式テレビポータル「TVer」チームTVer
日本テレビ放送網株式会社
株式会社テレビ朝日
株式会社TBSテレビ
株式会社テレビ東京
フジテレビジョン
ユニバーサル・クールジャパンユニバーサル・スタジオ・ジャパン
Splatoon「Splatoon」開発チーム
先端科学技術賞マツコロイド日本テレビ放送網株式会社
マツコロイド製作委員会
リージョナル賞宮崎県小林市移住促進PRムービー
「ンダモシタン小林」
宮崎県小林市市長
肥後 正弘
功労賞 久夛良木 健
江波直美賞(新人賞) 本多 達也

 AMDアワード審査員長で慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授の夏野剛氏は、「今年はコンテンツが豊作だった。その裏には、日本のソフト/ハード/文化の3つの融合がある。ソフトとハードが両方できる国は本当に少ないが、これらをすべて持っているのに生かされていない国も(日本以外に)ない。我々の持つソフトとハードの力、そして文化の力を最大限に生かしていきたい」と述べた。

 また、授賞式に登壇した高市早苗総務大臣は、マツコロイドについて「最先端のアンドロイド技術を駆使し、しぐさや癖に至るまで本人(マツコデラックス)を忠実に再現しており、我が国のデジタルコンテンツの高い技術力が示されたと感じた」としたほか、ユニバーサル・クールジャパンは「日本発のコンテンツの魅力を世界に向けて強力に発信するもので、多くの外国人観光客がこのアトラクションを楽しみに日本を訪れていると伺っている。デジタルコンテンツはクールジャパンの重要な柱の1つ」と述べた。

 なお、高市大臣によると、マツコロイドには石黒氏がフェローを務めるATR(国際電気通信基礎技術研究所)の研究成果が盛り込まれているという。総務省では、研究機関などと連携して次世代の人工知能開発の取り組みを行っており、ATRをはじめとした研究機関の成果が広く普及し、日本のデジタルコンテンツの技術力向上に貢献したいとした。

「マツコロイド」(左)と高市早苗総務大臣(右)。高市大臣はマツコデラックスの大ファンで、出演しているテレビ番組は毎週予約しているという。「マツコロイド」を前に感激していた様子だった

(山川 晶之)