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「OS X El Capitan 10.11.4」公開、多数の脆弱性を修正、Yosemite/Mavericks用のセキュリティパッチも

 Appleは21日、Mac用OSの最新アップデート「OS X El Capitan 10.11.4」をリリースした。カーネル、libxml2、OpenSSH、OpneSSL、QuickTimeなどの複数のコンポーネントにおいて、CVE番号ベースで計57件の脆弱性を修正。同社ではユーザーに対してアップデートを推奨している。

 また、Evernoteファイルの「メモ」アプリへの読み込み、AirDropや「メッセージ」によるLive Photoの共有、PDFをiCloudに保存してすべてのデバイスからアクセスできるようにするiBooksの機能追加や、「写真」アプリでRAW画像データを開く際に時間がかかる場合がある問題、SafariでTwitterのt.co短縮URLを読み込めない問題の修正、安定性・互換性の改善なども行っている。

 OS Xのセキュリティアップデートとしては、OS X Yosemite(10.10)用の「Security Update 2016-002 Yosemite」、OS X Mavericks(10.9)用の「Security Update 2016-002 Mavericks」もリリース。YosemiteではCVE番号ベースで計23件、Mavericksでは同じく計22件の脆弱性を修正している。

 このほか、ウェブブラウザー「Safari 9.1」、ソフトウェア開発環境「Xcode 7.3」、サーバーOS「OS X Server 5.1」でそれぞれセキュリティ修正を行ったという。なお、Safari 9.1におけるセキュリティ修正内容は、OS X El Capitan 10.11.4に含まれているとしている。

(永沢 茂)