今週の『徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書』

「情報処理技術者」秋期試験まであと12日! そこで第13問

ストレージ技術におけるシン・プロビジョニングの説明として、適切なものはどれか。

 10月16日に実施される国家試験「情報処理技術者試験」の平成28年度秋期試験まで、あと12日となりました。本連載では、その試験区分の1つである「ネットワークスペシャリスト試験(NW)」の内容を踏まえた演習問題を、毎週1問ずつ、『徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書 平成28年度』(瀬戸美月 著/株式会社インプレス 刊)から出題・解説していきます。


 「ネットワークスペシャリスト試験」は、「情報処理技術者試験」の高度区分の中でも、業務との関連が最も深いといわれる試験です。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催するIT系試験の中でも高度な技術と知識を求められるハイレベルな試験の1つで、前回の試験では応募者1万8990名と人気の試験ですが、合格率は14.6%とかなりの難関です。

 前身である「オンライン情報処理技術者試験」の開始が昭和63年と、情報処理技術者試験の中では28年というかなり長い歴史を持つ試験でもあります。そのため、知名度は他の試験よりも高く、評価されやすい資格ともいえます。ただ、ネットワーク技術はその28年の間にどんどん様変わりしていますので、昔と今とで問われている内容は全く異なります。インターネットの爆発的な普及があり、ネットワークは専門家だけでなく一般の人も使うようになったため、社会的にますます重要なインフラとなっています。その時々でネットワークの“今”を任される専門家を育てる資格、それが「ネットワークスペシャリスト」です。この機会にぜひ、腕試しをしてみてください。

《第13問》

 ストレージ技術におけるシン・プロビジョニングの説明として、適切なものはどれか。

ア 同じデータを複数台のハードディスクに書き込み、冗長化する。
イ 一つのハードディスクを、OSをインストールする領域とデータを保存する領域とに分割する。
ウ ファイバチャネルなどを用いてストレージをネットワーク化する。
エ 利用者の要求に対して仮想ボリュームを提供し、物理ディスクは実際の使用量に応じて割り当てる。

『徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書 平成28年度』第9章 仮想ネットワーク P.497 演習問題より
(出題:平成24年秋 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問22)