マックロソフト、「彼氏のIEが6だった…別れたい…」キャンペーン


キャンペーンのポスター

 マックロソフトは1日、同社WebブラウザーInternett Expulorer(以下IE)で、最新版へのバージョンアップを呼びかける「彼氏のIEが6だった…別れたい…」キャンペーンを開始した。

 キャンペーン期間中、「インターネッツは任せろー」「やめて!」というセリフを発する男女のアスキーアートがデザインされたポスターを、秋葉原などのPCショップ店頭に掲示することで告知を行っていく予定。

 同社では、彼氏の財布の開閉口が面ファスナー式であることを揶揄するコピペがインターネット上に氾濫した結果、市場で関連製品の買い控えが発生したことに着目。これをバズマーケティング的に応用することで、特定製品のシェア減少に利用できるのではないかというMTM(マヅック・テープ・マーケティング)理論に基づき、今回のキャンペーンを企画したという。

 本キャンペーンによる効果が認められた場合、「彼氏のWindousがMeだった…別れたい…」や「彼氏のUSBが1.1だった…Unplugしたい…」「彼氏のインターネットプロトコルがIPv4だった…切断したい…」など、いちいち敵を作るキャンペーンを積極的に展開し、レガシーなOSや規格の世代交代を図っていきたいとしている。

 なお、IE乗り換えキャンペーンについては第2弾として「えーマジIE 6!? IE 6が許されるのは小学生までだよねキャハハハ」キャンペーンも企画中だという。

 今回のキャンペーンについて、インターネットの諸問題にまあそこそこ詳しい甲陽園女子学院短期大学の真島政仁教授は「彼女視点のキャッチコピーを用いても、彼女いない歴=年齢のユーザー、いわゆるキリンさんはまったく実感が湧かないのではないか」と指摘。

 「本気でIE 6を減らしたいのであれば、全年齢層に確実に訴求できるよう、IE 6の画面右上に黒帯付で『アナログ』と表示したり、新聞社に『若者のIE 6離れ』といった記事を書かせるくらいの気概が必要だ」とコメントしている。


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(山口 真弘)

2010/4/1 00:00