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その署名、間違いなく本人のもの? 「手書きの自筆署名」の代筆ソフトが物議を醸す

 ハンコ文化である日本では、手書き署名が用いられるケースはそう多くないが、海外では本人であることの証明として絶大な信頼を得ていることはよく知られている。そんな手書き署名をデジタルで作成してしまうソフトウェアをイギリスの大学が発表し、注目を集めている。これはあらかじめ、1段落以上の手書きテキストを読み込ませることで個人の筆跡の癖や文字間隔などを分析し、それらを反映させた署名を自動的に作成してくれるというもの。もともとは脳卒中などで手が自由に動かせない人が署名を行えるように開発されたとのことだが、手書き署名の偽造が事実上できてしまうことから、ネット上などで物議を醸しているというわけ。第三者による代理捺印が容易なハンコと異なり、手書きの署名は信ぴょう性が高いとされてきたが、将来こうしたソフトが出回るようになると、手書き署名の真贋がその都度問われることになりそうだ。