やじうまWatch

■ 優れた短編アニメを仕上げた学生作者が嘆く、アニメ界の薄給

　8日に公開された短編アニメ「フミコの告白」が人気だ。女学生の女の子が、同級生らしい男の子に、学生らしく愛の告白をするところから始まる。そして、2分23秒のごく短い尺の中に、夢のように魅力的な階段、斜面、路地、田んぼの風景が立て続けに現れる、夢のような作品だ。スタッフロールを見ると、総勢7人で作り上げたことがわかる。監督のTeteさんは、「アニメーション関係の仕事志望の学生です」と、はてなダイアリーのプロフィールに記している。将来有望な、この作者氏が5月に投稿したエントリーが少々気になった。アニメ制作会社の実施した求人説明会に参加したレポートだ。「動画は完全出来高制で一枚あたり230円くらいで」「慣れてくれば300枚くらい描くそうだけど、それでも給料は6万9千円…」「…アニメーター…どんだけひもじい生活なんだよ～」と、あまりにも安い給料に嘆いているのだ。まさか、「フミコの告白」の作者がこれからこんな報酬で働かされるとは思えないけれど、日本のアニメ界の将来は少々心配だ。

◇自主制作短編アニメーション「フミコの告白」
http://d.hatena.ne.jp/Tete/20091108
◇Teteさんの5月12付エントリー「アニメーターはやっぱり大変らしい」
http://d.hatena.ne.jp/Tete/20090512/1242135876

■ 本当に気持ちよく目覚める、iPhoneアプリ「Sleep Cycle」

　睡眠に関心のある皆さんは多いようだ。以前、はてな匿名ダイアリーに気持ちよい睡眠を得るちょっとしたコツを投稿したら、はてなブックマークでたちどころに人気になってびっくりしたことがある。気持ちよく寝て、気持ちよく起きる、これが現代ではとても難しいということなんだろうか。「Sleep Cycle alarm clock」というiPhone/iPod touch用アプリがこのところ話題だ。朝、気持ちよく目覚めさせてくれるアプリだ。このアプリを起動したiPhoneをベッドの枕元に置いて、寝返りで発生する振動を捉えさせる。アプリはそれで睡眠状態を把握して、朝、眠りが浅くなったタイミングでアラームを鳴らしてくれる。ここ数日、試用しているが、実に気分よく起床できるのだ。無理矢理起こされるときにある、あのイヤな感じはまったくなくなるかわりに、あまりにも目覚めの気分がよく、またスヌーズ機構もないため、二度寝しやすいことにだけは注意だ。筆者は今朝、1時間も余計に寝てしまった。用心のため、別に目覚まし時計をセットしておいた方がいいだろう。短い時間で必要な睡眠が取れる、なんていう都合のいい効用はないので、必要な睡眠時間を確保することも大事だ。また、事前にテスト画面を使って、寝返りの振動を確実に捉えていることをチェックしておくことも重要だ。115円だから、一度試してみては？

◇Sleep Cycle alarm clock
http://itunes.apple.com/app/sleep-cycle-alarm-clock/id320606217?mt=8