自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!
【使いこなし編】第298回
PFUのハンディ型モバイルスキャナー「ScanSnap iX110」をスマホでセットアップする
2026年9月10日 06:00
バッテリー内蔵でどこでも使えるハンディ型のドキュメントスキャナー「ScanSnap iX110」の活用を、前回から実践している。今回は、iPhoneからScanSnap iX110を使えるようにするセットアップを行う。Androidスマートフォンからも、ほぼ同じ手順でセットアップ可能だ。
セットアップは、次の流れで行うことになる。セットアップ時のみ、Wi-Fiの少々複雑な設定が必要だ。
- 自宅のWi-Fiの2.4GHz帯を、ScanSnap iX110で接続可能にする
- iPhoneを自宅のWi-Fiの2.4GHz帯に接続する
- iPhoneに「ScanSnap Home」アプリをインストールする
- ScanSnap Homeを起動後、ScanSnap iX110を起動し、一旦iPhoneのWi-FiをScanSnap iX110に接続する
- ScanSnap Home上でセットアップを進め、ScanSnap iX110を自宅のWi-Fiの2.4GHz帯に接続する
まず、側面のUSB Type-Cポートにスマートフォン用の充電器などを接続し(充電用のアダプターは付属していない)、セットアップ前にバッテリーを充電しておく。オレンジの充電ランプが消灯したら充電完了だ。
Wi-Fiルーターの設定を確認する
今回実践するセットアップでは、ScanSnap iX110とiPhoneを、それぞれ自宅のWi-Fiに接続して使うようにする。
iPhoneをScanSnap iX110に直接Wi-Fi接続する「ダイレクト接続モード」も用意されているが、自宅で使用する場合はWi-Fiルーター経由で接続した方が便利だ。今回は、Wi-Fiルーター経由で接続する「アクセスポイント接続モード」でセットアップしていく。
ScanSnap iX110に内蔵されるWi-Fiは、2.4GHz帯のみの対応となっているので注意が必要だ。セットアップ前にWi-Fiルーターの設定で2.4GHz帯と5GHz帯のSSIDが判別できるようにしておくとスムーズに進められる。例えば、末尾に「-24G」と「-5G」を付けて判別するなど、自分なりにルールを決めて設定しておくといいだろう。
なお、2.4GHz帯と5GHz帯を束ねて自動切替するバンドステアリングや、同時使用するMLOの機能を使っている場合、SSIDでは接続する周波数帯が判別できないケースが出てくるため注意が必要だ。2.4GHz帯のみを利用する機器を接続する場合には、2.4GHz帯のみを分離し別のSSIDを設定するように設定した方がいいだろう。分離していない場合は、利用周波数帯の自動切り替えタイミングで2.4GHz帯を発信しなくなることで、機器がWi-Fiに接続できなくなる。
ScanSnap iX110以外にも、2.4GHz帯のみを利用する家庭内のIoT機器は多い(エアコンやネットワークカメラなど)ので、このようなIoT機器を家庭内で使う場合には、2.4GHz帯のSSIDが判別しやすいようにWi-Fiルーター側で別のSSIDにしておくことをおすすめする(※)。SSIDのネーミング手法については、過去の連載で紹介しているので、参考にしてもらいたい。
また、ScanSnap iX110では暗号化方式を「WPA3パーソナル」のみにすると接続できないので、2.4GHz帯では「WPA2パーソナル」も併用できるモードにしておいてほしい。
(※)……MLOが使える高性能なWi-Fi 7ルーターはそのままMLO設定で使い、これに別途少し古めのWi-Fiルーターをアクセスポイントモードに2.4GHz帯のみ利用するように設定して加え、IoT機器専用で接続させるという手法も考えられるだろう。このあたりの具体的な運用方法は、後ほど連載で実践してみたい。
Wi-Fiルーターで2.4GHz帯のSSIDを利用できるようにした上で、セットアップ時のみ、あらかじめiPhoneのWi-Fiを2.4GHz帯のSSIDに接続しておく。さらに2.4GHz帯以外の(5GHz帯など)の接続設定で「自動接続」をオフにしておくと、セットアップ時の接続トラブルが無くなる。これはこのセットアップの間のみで、終わったら忘れずにすべての設定を元に戻しておくようにしよう。
「ScanSnap Home」アプリをインストールし、セットアップを始める
ここまで事前準備を終えてから、「ScanSnap Home」アプリをインストールして起動する。起動直後の通知設定、使用条件とデータ収集への同意画面は省略する。スプラッシュ画面で、[ScanSnapを使う]からセットアップを始める。
ここで、ScanSnap iX110の背面側にWi-Fiのスイッチがあるので、これを「ON」側に切り替え、挿入口のトレーを開けて電源をオンにする。ScanSnap iX110本体に付いているWi-Fiインジケーターが、青の点滅からオレンジの点灯に切り替わったら起動した状態になるので、ScanSnap Homeのアプリ上で、ScanSnap iX110に設定されているSSIDを入力し、接続する。iPhoneとScanSnap iX110とのWi-Fi接続が完了すると、ScanSnap iX110のWi-Fiインジケーターがグリーン点灯に切り替わる。
続いて、ScanSnap iX110を自宅のWi-Fiに接続させる。ここで、セットアップ前にiPhoneを2.4GHz帯のWi-Fiに接続させておかずに、2.4GHz帯以外のSSIDに接続して始めてしまうと接続に失敗するので注意してほしい。2.4GHz帯のSSIDを選択しても失敗する場合、暗号化方式が「WPA3パーソナル」のみになっていないか確認してほしい。「WPA2パーソナル」が使えるモードでないとScanSnap iX110が接続できない。
最終的に接続が完了すると、ScanSnap iX110のWi-Fiインジケーターはブルーの点灯に切り替わる。
セットアップ後は、自宅Wi-Fi圏内でScanSnap iX110の電源をオンにすると、以降はWi-Fiインジケーターはブルーの点灯で起動するようになる。セットアップ完了後は、スマートフォンで接続しているWi-Fiも2.4GHz帯のSSID以外の5GHz帯などのSSIDに切り替えておき、「自動接続」もオンに戻しておこう。
スマートフォンを機種変更した場合や、別のスマートフォンをこのScanSnap iX110に接続したい場合には、セットアップ開始時に[Wi-Fi接続済みのScanSnapを使用する]からスキャナーを追加するようにする。
今回の教訓(ポイント)
PFU「ScanSnap iX110」のWi-Fiは2.4GHz帯のみの対応
事前にWi-Fiルーターの設定で2.4GHz帯のSSIDが判別できるようにしておく






















