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1つのPCで3つのスタイルに変形!! ノートPC、タブレット、ビューの3つのモードで使えるトリプルスタイルPC「VAIO T work」

VAIO Tシリーズ。左からビューモード・タブレットモード、ノートPCモード

 VAIO株式会社は、ディスプレイが天板中央部を軸として180°回転し、ノートPCモード・タブレットモード・ビューモード(操作する反対側にディスプレイを向ける)3種類の形態で利用できる個人・法人向けのノートPC新モデル「VAIO T」シリーズを発売する。

 法人向けの「VAIO T work」は法人向け直販サイト「VAIOストアビジネス」で9月18日10時より受注開始。個人向けの「VAIO T」は、直販サイト「VAIOストア」および家電量販店のノジマ店頭で9月18日10時より受注・予約販売を開始、ノジマ店頭では9月22日より販売を開始する。個人向けVAIO Tの直販価格は37万4000円から。

VAIO Z 2015年モデル以来のマルチフリップ機構を採用

 VAIO Tシリーズ最大の特徴となるのが、ディスプレイが天板中央部を軸として180°回転するマルチフリップ機構を備える点。ディスプレイを回転させることで、ノートPCモード、タブレットモード、ビューモードと、用途に応じて3種類の形態に変化させながら利用できる。

 マルチフリップ機構は、ソニー時代の「VAIO Fit」や、VAIOがソニーから独立して初の独自開発モデルとして2015年に登場した「VAIO Z」で採用されていたものとほぼ同様だが、一部構造を改善。従来存在していたディスプレイ部を固定するラッチを省き、マグネットで固定する構造を採用しており、従来よりも簡単かつスムーズにモード切り替えを可能としながら、意図しない場面でディスプレイの固定が開放されないようマグネット保持力を調整している。

 また、ビューモード時にはスピーカーの位置が左右逆になるが、動画コンテンツを正しいステレオ音声で視聴できるよう、スピーカーの左右が自動で切り替わる機能も搭載している。

ディスプレイを、天板中央部を軸に180°回転するマルチフリップ機構採用
天板中央の黒いラインが回転ヒンジとなる
ノートPCモード、タブレットモード、ビューモードの3種類の形状で利用可能

 同時に、この構造の要となるシートヒンジと、ヒンジ部を通るLCDケーブルは、繰り返し屈曲試験を実施し耐久性を確認。米国国防総省調達基準「MIL-STD-810H」準拠の堅牢性試験を含めたVAIO基準の堅牢性試験をクリアしており、従来のVAIOシリーズ同様の優れた堅牢性も確保している。

 このマルチフリップ機構の採用により、タブレットモードでタッチ操作を利用しながら資料全体をチェックしたり構成を考えた後、ノートPCモードへ切り替えてキーボードを利用し編集を行うといったことが可能となり、より直感的な操作や利便性向上を実現できるという。

マルチフリップ機構のシートヒンジは繰り返し屈曲試験を実施し優れた耐久性を確認
ヒンジ部を通るLCDケーブルも同様の屈曲試験を実施し、耐久性を確認
マルチフリップ機構を採用しつつ、従来のVAIOの特徴やMIL-STD-810H準拠の堅牢性試験を含めた耐久性試験をクリアする優れた堅牢性も維持している
スムーズにモードを切り替えながら直感的な操作が行え利便性を向上できる

 搭載ディスプレイは全モデル共通で、WQXGA(2560×1600ドット)表示、10点マルチタッチ対応の13.3型液晶となる。また、VAIOシリーズの特徴でもある、ディスプレイを開くと本体後方がリフトアップしキーボード面に適度な角度がつくリフトアップヒンジ機構をそのまま受け継いでおり、ノートPCモードでの利便性は犠牲となっていない。

WQXGA(2560×1600ドット)表示、10点マルチタッチ対応の13.3型液晶を搭載

全モデルCopilot+ PC基準

 VAIO Tシリーズでは、プロセッサーにCore Ultra シリーズ3を採用しており、全モデルがCopilot+ PC基準のAI PCとなる。

 プロセッサーとして、法人向けモデルはCore Ultra 7 356Hを搭載。個人向けモデルではCore Ultra 5 325またはCore Ultra 7 356Hを選択可能で、VAIOストア限定販売の勝色特別仕様ではCore Ultra X7 358Hも選択できる。

 搭載メモリ容量は、法人向けモデルは32GB固定。個人向けモデルは16/32/64GBから選択可能(搭載プロセッサーにより選択肢は異なる)。内蔵ストレージ容量は、法人向けモデルは512GB固定。個人向けモデルは256GB/512GB/1TB/2TBで、512GB以上はPCIe Gen5対応のハイスピードSSDとなる。

 無線機能はWi-Fi 7(IEEE 802.11be 2×2)準拠無線LANとBluetooth 6.0を標準搭載。ワイヤレスWANは非搭載となる。

 ディスプレイ上部のカメラは、9.2MPの高画質カメラを標準採用。Windows Hello対応の顔認証機能と、AIユーザーセンシング機能にも対応している。

 本体サイズは312×224.6×14.6~19.6mm。重量は法人向けモデルが約1.229kgから、個人向けモデルが1.253kgから。本体カラーは法人向けモデルはファインブラックのみ、個人向けモデルはファインブラック、ファインレッドとVAIOストア限定の特別仕様色“勝色”を用意。

カラーはファインレッドとファインブラックを用意
VAIOストア限定の特別仕様色“勝色”も引き続き用意
左から勝色、ファインブラック、ファインレッド
勝色特別仕様のみプロセッサーにCore Ultra X7 358Hや隠し刻印キーボードを選択可能

搭載カメラで血管や心拍の状態を計測できる「VAIOウェルネスケア」

 VAIO Tシリーズは、Copilot+ PC基準のAI PCということで、AIを活用した新機能を用意している。そのひとつが「VAIOウェルネスケア」だ。

 ディスプレイ上部搭載のカメラとAIセンシング技術を利用して、血管情報や心拍情報を最短3秒で測定。カメラで捉えた利用者の顔の映像から緑色の情報のみを取り出すことで、血管が収縮している様子を検出するという。

VAIO搭載のカメラとAIセンシング技術を利用、血管情報や心拍情報を計測する「VAIOウェルネスケア」

 計測時には、顔認識をプロセッサー内蔵のNPUが処理し、生体情報の計測や解析はCPUが処理を行う分散処理を採用することで、安定かつ高速に計測する。測定した生体情報はPC内に暗号化して蓄積し、当日の結果と過去1週間のトレンドをグラフで表示。日常の健康状態の変化を簡単に振り返ることが可能となる。

プロセッサー内蔵のCPUとNPUを利用し、最速3秒で血管情報や心拍情報を測定する
測定結果を過去1週間分トレンド表示で簡単に振り返られる
過去の測定結果を細かく参照することも可能

 このVAIOウェルネスケアは、単純な生体情報の測定を目的としているのではなく、身体の日々の変化を可視化して簡単に振り返られるようにすることで、健康状態の小さな変化に気づくきっかけを作り、生活環境の改善を目的としている。

 そのためにはデータの定期的な収集が不可欠となるため、PC起動時やログイン時などに自動起動して測定する仕組みを用意。毎日利用するPCを利用して測定できるようにすることで、ウェアラブルデバイスを装着することなく無理なくヘルスケア測定の習慣作りを後押しするとともに、PCをユーザーの相棒として活用できることを目的にしているという。

 VAIOウェルネスケアは、2026年8月10日より先行プレビュー版がVAIO SX14-R向けに提供が始まっている。正式版は2026年秋以降の提供を予定しており、VAIO Tシリーズにも搭載される予定。さらに将来は、クラウド連携や会社、部署単位で一括管理する有償サービスの提供も想定しているとのことだ。