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VAIO初のCopilot+ PC、VAIO Pro PK-RおよびVAIO SX14-R発表
2026年4月23日 10:00
VAIO株式会社は、14型液晶搭載の法人向けモバイルPC「VAIO Pro PK-R」と、個人向け「VAIO SX14-R」を発表した。いずれも4月23日10時より受注開始となり、個人向けモデルは5月22日以降順次発売予定。個人向けモデルのVAIOストア直販価格は26万9500円から。
AIエージェント時代の到来を見越しPCを再定義し、新モデルを投入
VAIO取締役執行役員常務 開発本部本部長の林薫氏によると、VAIOの国内法人向けノートPC出荷台数は直近3年間で3倍超に成長。また、2025年にはノジマグループとなったことで、個人向け市場へもノジマ全店舗やNTTドコモ全店舗で製品を販売するなど新たなチャレンジも始めており、そちらも順調な伸びを示している。
そういった中VAIOは、今後PCの役割が大きく変わると考えているという。その要因はAIの台頭で、VAIOも2026年以降AI PCの比率が飛躍的に高まると予測している。
「私たちは今、AIエージェントの時代に入りつつあります。AIは人と並んで一緒に働く存在へと変わろうとし、それに合わせPCの役割も大きく変わると考えています」(林氏)
今後PCは、単なる作業端末ではなく、AIと向き合い、対話し、ともに考えるためのコミュニケーションツールとしての役割を担うとともに、自分の価値観や仕事の進め方を理解したAIエージェントがPC内に存在するようになると予測。自分とAIが同じゴールを目指して並んで仕事を行う。そして、エッジデバイスであるPCにはAIを守り育てる基盤としての役割が求められる。
例えば、対話形式でAIを活用するためにVAIOがWeb会議のために進化させてきたマイク性能をAIインターフェイスとしてさらに進化させたり、ユーザーのさまざまな情報を検知するためにウェブカメラをセンシングデバイスとして活用することが必要となるかもしれない。AIの作業の進捗を見るための専用ディスプレイが必要になったり、AI時代に合わせてノートPCのフォームファクターにも変化が出てくるかもしれない。そういった未来を想像しつつ、今後VAIOがどうあるべきかを考えながら製品戦略の議論を進めているそうだ。
そして、今回発表されたVAIO Pro PK-R/VAIO SX14-Rが、その戦略を具現化する第一弾となる。
VAIO初のCopilot+ PC準拠AI PC
新モデルの最大の特徴となるのが、プロセッサーにインテルのCore Ultra シリーズ3を採用し、全構成でVAIO初のCopilot+ PC準拠を実現するAI PCへと進化を遂げている点だ。
搭載可能なプロセッサーは、法人向けモデルはCore Ultra 7 356H/366HまたはCore Ultra 5 325/335。個人向けモデルは、Core Ultra 7 356HまたはCore Ultra 5 325。個人向けモデルのALL BLACK EDITIONおよび勝色特別仕様では、Core Ultra X7 358Hも選択可能となる。
Core Ultra シリーズ1搭載の従来モデルと比べ、内蔵NPUの処理能力が最大11TOPSから最大50TOPSへと強化されたことで、ローカルでの高速なAI処理が可能。また、全体的な処理性能も従来比123%と大きく向上。VAIO独自のチューニング「VAIO TruePerformance」も搭載しており、プロセッサーの高い性能を持続的に発揮させることが可能。
同時に、CPUクーラーの放熱フィンを改良することで冷却能力を高め、Core Ultra シリーズ3を搭載しつつ現行モデルと比べて排気口付近で約2度、キーボード面で約1度、温度を低減。さらに、空冷ファンが高速で動作する時間が従来モデルと比べて半減しており、静音性も高められている。
メモリは最大64GB搭載可能。内蔵ストレージは法人向けモデルが最大1TB、個人向けモデルが最大2TBで、PCIe Gen5 SSDも選択できる。
ディスプレイは14型液晶で、1920×1200ドットアンチグレア、2560×1600ドットアンチグレア、ペン入力対応の2560×1600ドットグレアの3種類から選択可能。ディスプレイ関連の周辺機器としては、外観を損ねることなく簡単に着脱できる覗き見防止フィルターが新たに用意される。
キーボードは、日本語キーボード、かな表記なし日本語キーボード、英語キーボードを用意。バックライトの搭載や、ディスプレイを開くとキーボード後方がリフトアップし適度な角度がつくリフトアップヒンジ構造も受け継いでいる。
無線LANはWi-Fi 7準拠で、4Gまたは5G対応のワイヤレスWANも搭載可能。5年間無制限データ通信付きモデルも引き続き提供される。生体認証機能は、顔認証カメラを標準搭載し、指紋認証の同時搭載が可能。カメラはAIセンシング対応の顔認証カメラも選択できる。
従来モデルでも好評の、オンライン会議で便利に活用できるAIノイズキャンセリング機能や、マイクの集音範囲を変更する機能はそのままに、内蔵スピーカー利用時の音をチューニングすることで、相手の声がVAIO本体の周囲どの位置からでもクリアに聞こえるよう進化。利用者が画面を見ていない場合に画面輝度を下げる「ノールック節電」や、カメラの撮影フレームレートを下げる「エコ撮影モード」などの省電力機能も充実している。
本体重量は最軽量構成時で約948gと、14型液晶搭載ながら1kgを下回る軽さを実現。米国国防総省調達基準「MIL-STD 810H」準拠の堅牢性試験をクリアする優れた堅牢性も引き続き実現。ディスプレイを開くとキーボード後方がリフトアップし適度な角度がつくリフトアップヒンジ構造や、USB Type-Cだけでなく、USB Type-A、HDMI、有線LANなど豊富なポートの用意も同様だ。
さらに、保証期間内にバッテリー満充電容量が基準値以下になった場合に無償でバッテリーを交換するバッテリー保証サービスや、天板のロゴ剥がれを無償で修理するロゴ品質保証も提供される。
本体カラーは、法人向けではファインブラック、ブライトシルバー、ディープエメラルド、アーバンブロンズの4色を用意。個人向けでは法人向けと同じ4色に加え、VAIOストア限定のファインレッド、隠し刻印キーボードも選べるALL BLACK EDITION、VAIOオリジナルカラーとなる濃紺の“勝色”も選択できる。
ノジマで「VAIOマイスター制度」の導入と「VAIO Shop in Shop」を展開
最後に、ノジマ全店舗でVAIOの製品知識とコンサルティング力を備えた販売員「VAIOマイスター」を認定する「VAIOマイスター制度」を、2026年4月より導入すると発表。
VAIO製品に関する知識に加え、所定の試験や販売実績などの条件を満たした販売員がVAIOマイスターに認定され、ノジマの「コンサルティングセールス」の考え方と、VAIOの製品価値を掛け合わせ、ユーザーの利用目的や環境に応じた最適な製品を提案する。VAIOマイスターに認定された販売員は、特別なバッジを着用して接客を行うことになる。
また、「VAIO Shop in Shop」は、Microsoft 365のAI機能をはじめ、AIノイズキャンセリングや画面共有、高速起動などのVAIO独自機能を実機で体験できるコーナーとしてノジマの一部店舗で展開される。埼玉県のエミテラス所沢店、レイクタウン店、静岡県の長泉店、東京都の小田急町田店の4店舗で4月7日にオープン済みだ。
































