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NTTらの投資ファンド「IOWN AI Fund」、初号投資として光回路スイッチを開発するiPronicsに出資

 NTT株式会社は9月9日、IOWNエコシステムの構築と新たな事業創出を目指す投資ファンド「IOWN AI Fund」が、初号投資としてAIデータセンター向けのプログラマブル光ネットワーク技術を開発するiPronicsに出資したと発表した。

 IOWN AI Fundは、IOWN関連技術を核に幅広い先端技術への投資を通じて、IOWNエコシステムの形成による新たな事業創出を推進し、次世代のAIインフラおよび産業基盤の形成に貢献することを目的とした投資ファンド。NTT株式会社、Young Sohn氏、SK Group、中華電信股份有限公司(中華電信)、株式会社日本政策投資銀行の5者から成る。

 出資の対象となるiPronicsは、シリコンフォトニクスを活用した、AIデータセンター向けのプログラマブル光回路スイッチを開発する企業。同社の光回路スイッチは、ラック内およびラック間の光接続をソフトウェアによって動的に再構成することで、AIワークロードに応じた柔軟なネットワーク構成を可能にするという。

 光回路スイッチは、NTTが開発を進める光電融合スイッチと比較して切り替え速度が遅い一方、AIワークロードにおける大容量かつ一定時間継続するトラフィックなど、頻繁な経路切り替えを必要としない用途に適している。両技術はそれぞれ異なる特性を持つ相補的な関係にあり、適材適所で組み合わせることで、データセンターネットワーク全体の高効率化を促進できるという。

 投資を決定した理由について、iPronicsの技術が、大容量かつ低消費電力で柔軟な次世代AIインフラの実現に貢献するとともに、光技術を核とするIOWNの技術領域およびエコシステムとの高い親和性を有する点に着目したと、IOWN AI Fundは説明している。なお、今回の出資は、NVIDIAを含む新規・既存投資家が参画する、総額1億2500万米ドル(約191億円)のシリーズB資金調達に参画する形で行われた。

 NTTは今回の投資について、世界の先端フォトニクス技術とNTTグループおよびグローバルパートナーの技術・事業基盤を結びつけ、次世代AIインフラの実現とIOWNエコシステムの構築を進める第一歩と捉えているとしている。