■地質に関することなら何でもござれ「GEO-DB」
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「総合地質情報データベース(GEO-DB)」トップページ
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「火山衛星画像データベース」
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日頃、私たちが何気なく足を付けている大地。その「地質」について、私たちはどれくらい知識を持っているだろうか。そんな知的欲求に応えてくれるサイトが11月15日に公開された。産総研地質調査総合センターの「総合地質情報データベース(GEO-DB)」だ。このサイトでは、地震や火山活動などの災害や鉱物資源の調査に関わるさまざまな地質情報が閲覧できる。
収録されているデータベースはかなり豊富だ。同センターが出版公開している地質図を閲覧できる「統合地質図データベース(GeoMapDB)」をはじめ、国内の地殻応力の公開情報を調べられる「地殻応力場データベース」、日本の活火山の噴火履歴をまとめた「活火山データベース」、各地の防災地図を見られる「火山防災マップデータベース」、日本周辺海域の音波探査プロファイルを公開している「海域地質構造データベース」、衛星からの火山の画像が見られる「火山衛星画像データベース」、日本列島を構成する岩石の密度と分布に関する「地盤データベース」など、多彩な資料が揃っている。
特に、火山衛星画像データベースには注目だ。このデータベースは地球観測衛星「TERRA」に搭載されている「ASTER」センサーが捉えた映像で、各地の火山の衛星画像を閲覧できる。メイン画面の左フレーム内に掲載された浅間山や三宅島、桜島など活火山の名前をクリックすると、右フレームに時系列の映像が表示される。データは頻繁に更新されているので、火山活動に興味のある人はこまめにチェックしてみよう。
このほか、地層や火山に関する知識を調べられる「地層・岩体・火山」事典などのコーナーも用意されている。「地図」というのは地上の様子を平面に表示したものだが、たまにはこのようなサイトを見て、大地の起伏を構成する岩や土そのものに目を向けてみてはいかがだろうか。
■URL
総合地質情報データベース
http://www.gsj.jp/Gtop/geodb/geodb.html
■Google Earth上にジョギングルートを表示する「JogNote」
メタボリックシンドロームの恐怖が囁かれている昨今だが、肥満の解消に最も有効なのは、ダイエットではなく定期的な運動。そして、最も手軽にできる運動の1つがジョギングだ。このジョギングをテーマにしたSNS「Jog Note」が、地図を利用したユニークなサービスを開始した。
同サイトでは、毎日自分が走っているコースを他の人と共有できる「ジョギングマップ」を作成できる。この作成したジョギングのコースを、自分のブログに貼り付けられるようになった。このブログパーツは、地図上に徐々にジョギングコースがアニメーション表示されるようになっていて、見ていてとても楽しい。ブログ上で自分のジョギングコースを紹介するときに便利だ。
これに加えて、自分が作成したコースや他人が登録したコースを、Google Earth上で見られるサービスも開始された。コース詳細画面の上部か、ブログパーツ下部にあるGoogle Earthのマークをクリックしてkmlファイルをダウンロードして、これを開くとGoogle Eath上にジョギングコースが赤線で表示される仕組みになっている。ちなみにこの状態でメニューの「ツール」から「ツアーの再生」を選ぶと、表示されたジョギングコースを上から見下ろしながらコース上を移動できる。Google Earthならば地形の凹凸がわかるので、そのコースがどんな道なのかが、2次元の地図よりも詳しくわかるというわけだ。
いろんな人が投稿したジョギングコースをGoogle Earthで見ながら、「明日はあのコースを走ってみよう」と思い描くのは楽しい。そういう楽しみがあれば、ジョギングは三日坊主で終わらずに、きっと趣味として長く続けられるはずだ。
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「Jog Note」トップページ
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皇居周辺コースをGoogle Earth上に表示
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■URL
JogNote
http://www.jognote.com/
Google Earth連携機能
http://www.jognote.com/gearth/index.html
■「医者ここ」で近所の病院情報を一発検索
健康なときには気にならないが、たまに病気にかかると困るのが病院探しだ。病院によって診療科目はまちまちだし、分厚い電話帳をいちいちめくって探すのも面倒なもの。そんな方にオススメなのが、11月14日から始まった「医者ここ」というサービスだ。Google Maps APIを使ったこのサイトでは、全国の地図からエリアと診療科目を指定するだけで、条件に合った病院をすぐに検索できる。
使い方は簡単だ。トップページ上部のメニューから調べたい診療科目にチェックを入れて、検索窓に住所を入力する。検索窓の下に候補となる住所が表示されるので、これをクリックすれば検索開始だ。結果は、指定したエリアの中に条件に合う病院の位置が表示される。青い丸が総合病院、緑の丸がそれ以外の病院や医院、青い四角が歯科医院と、施設ごとにマークを変えているのでわかりやすい。診療科目は「内科系」「小児系」「外科系」「耳鼻咽喉科」などが選べるほか、「詳しい設定」を選択するとさらに細かいメニューも出てくる。例えば「小児系」では「小児科」「小児外科」「小児歯科」、「産婦人科系」では「産婦人科」「産科」「婦人科」と、混同されることが多い診療科目を分けて検索できるので便利だ。
病院データとして表示されるのは、電話番号と住所、診療科目の3項目。できれば営業時間や定休日も掲載されているともっと便利になると思うが、それはこれからの進化に期待しよう。このサイトを使えば、家の近くはもちろん、勤務先の周辺にある病院の一覧もすぐに探せる。また、「精神科系」など、あまり見かけない診療科目を扱う病院なども、縮尺を拡大すれば簡単に見つけられる。健康に自信のある人も、このようなサイトを使って、いざというときのために身近な病院の位置をチェックしておこう。
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「医者ここ」トップページ
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検索結果
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■URL
医者ここ
http://ishakoko.jp/
■「300日で3000湯巡り」バイクで全国の温泉を巡る旅
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「300日で3000湯巡り」トップページ
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湯めぐりMAP
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かつて6大陸をバイクで駆け巡り、日本人として初めてバイクでパリ→ダカール・ラリーにも参加した賀曽利隆氏。そんな彼が11月に新しく始めたプロジェクトが、まっぷるnetの「300日で3000湯巡り」だ。文字通り300日間で3,000もの湯を巡るこのプロジェクト、すでに「関東編」は終わっており、そのレポートが同サイト上にアップされている。ただの温泉旅行だと思ってナメてはいけない。300日間で3,000もの温泉を巡るとなると、単純計算で1日10カ所のノルマをこなさなければならないのだ。どんなに雨が降っていても風が強くても、けっして休めない。日数制限があるだけに、ある意味、世界の秘境を行くよりも過酷な旅と言えるかもしれないのだ。
サイト上では、そんな賀曽利氏の現在地と、湯巡りの記録を「湯めぐりMAP」上で確認できる。地図上の丸印をクリックすると、写真とコメントが見られる。また、これとは別にブログ上で日記も掲載されている。
この旅は過酷とはいえ、辛さだけではない。例えば11月21日の記事には、「こうして20日間も一緒に走っていると、GSR400は『我が分身』という気になってくるのだ」という一節があった。ブログを読んでいると、賀曽利氏のバイクに対する愛や、温泉に対する情熱が随所から伝わってくる。ちなみにバイクは、「関東編」では「GSR400」、「甲信編」では「ST250」、「伊豆諸島編」では「チョイノリ」、「四国編」では「アドレスV125」と、エリア別にマシンが変わる。このあたりもバイク好きは注目したいところだ。
また、このプロジェクトにあたって、全国的に賀曽利氏との出会いを呼びかける「指令!賀曽利を捕獲せよ!!」という読者参加企画も開催されている。これは賀曽利氏に挨拶したり、記念写真を撮ったり、一緒に温泉を巡ったりして、自分のブログに書いてトラックバックしようという企画だ。“捕獲”するためにはマメにブログや地図を確認する必要がある。興味のある方は、ぜひこの企画に挑戦していただきたい。
■URL
まっぷるnet「300日で3000湯巡り」
http://www.mapple.net/3000onsen/
(2006/11/30)
碓氷 貫(うすい とおる)
地図に関することならインターネットの地図サイトから紙メディア、カーナビ、ハンディGPS、地球儀まで、どんなジャンルにも首を突っ込む無類の地図好きライター。地図とコンパスとGPSを片手に街や山を徘徊する日々を送る一方で、地図関連の最新情報の収集にも余念がない。
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