■カメラ好きが集う写真投稿サイト「CCNワールドフォトマップ」
インターネット上には数多くの写真投稿サイトが存在するが、そこに投稿される写真はといえば、携帯電話のカメラで気軽に撮影した写真もあれば、プロ顔負けの写真もあったりと実にさまざまだ。本格的に写真撮影に取り組んでいる人は、やはりレベルの高い投稿者が多いサイトで腕を磨きたいと思っているだろう。そんな人にぴったりなのが、「CCNワールドフォトマップ」だ。
CCNワールドフォトマップは、カメラ雑誌「CAPA」が運営するWebサイト「CAPAカメラネット(CCN)」が提供しているサービスだ。地図と連動した写真投稿サービスで、ユーザーは自分の撮影地情報や写真を投稿できる。有名なカメラ雑誌のサイトだけあって、投稿されている写真はどれも気合いの入った作品ばかりだ。
使用されている地図はGoogle Maps APIを利用したもので、同地図にマッピングされるアイコンは全部で5種類。知る人ぞ知る撮影スポットや、自分が思い入れのある場所などを投稿する「おすすめ撮影ポイント」、面白い看板や標識、オブジェなどを投稿する「発見!おもしろ被写体」、お気に入りの写真が撮影できた場所を投稿する「この場所@撮りミング」、世界遺産の写真を投稿する「私が撮った世界遺産」、カメラマンが撮影ポイントを紹介する「プロカメラマンのおすすめポイント」など、多彩なアイコンが用意されている。
これらの各アイコンをクリックすると、写真とともに投稿者による一言コメントがポップアップ表示される。小窓に表示された写真をさらにクリックすると、写真が大きなサイズで表示される。また、「撮影機種」というタブも用意されており、これをクリックすると撮影に使用したカメラのメーカーや機種名、撮影日時、シャッタースピード、絞り、使用レンズなどの撮影データを見られる。これらのデータを参考にすれば、自分の作品作りに役立つだろう。
なお、右上の「情報検索」欄では、地域や住所、投稿カテゴリ、撮影月などいろいろな角度で検索可能だが、この中には「カメラメーカー」という項目もある。特定のメーカーのカメラの画像を調べたいときなどは便利だ。まさにカメラ雑誌ならではの細かい使い勝手の良さが光るサイトと言えるだろう。カメラ好き、写真好きにとっては見逃せない写真投稿サイトだ。
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「CCNワールドフォトマップ」トップページ
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撮影機種情報
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■URL
CCNワールドフォトマップ
http://capacamera.net/wpm/
■バラエティ豊かな古地図が勢揃い「西洋古版アジア地図」
地図は文字よりも古い歴史を持つと言われるが、ときには古い地図を見て、そんな悠久の歴史を感じてみるのもオツなものだ。そこでオススメしたいのが、大阪大学付属図書館が提供する「西洋古版アジア地図」。このサイトは同館が所蔵する古地図のコレクションをWebサイト上で公開したもので、西洋で発行されたアジアの古地図を掲載している。発行年代は1570年代~1870年代と幅広く、これを見ると西洋がアジアの地理をどのように捉えていたのかがよくわかる。
収録されているのは、イタリアの地図作家・ポルカッキによる「アジア図」や、フランスの地理学者・サンソンの「中国図」、フランスの王室地理学者を務めたドゥ・フェールの「アジア東部図」、スイス出身の地図作家ブルックネルの「北シベリア海岸図」、クックの探検航海の乗組員だったジェームズ・キングによる「硫黄島付近航海図」など。西欧のいろいろな国の地図作家が作成した地図が勢揃いしており、実に見応えがある。中央アジアから北アジアまでの広い範囲は、19世紀まで「タルタリア」と呼ばれていたそうだが、「タルタリア図」と題した地図も多数見ることができる。
さらに、日本の地図も収録されている。フランスの地理学者ヴォーゴンディによる「日本図」や、ジェームズ・キングによる「日本沿岸航海図」、イギリスの地図作者ラプキンによる「日本・朝鮮図」、未詳の彫版師エルハルトによる「東京及び東京湾図」など、絵のような簡単な地図もあれば、かなり正確な詳細地図があったりと、バラエティ豊かだ。
また、地図だけでなく一部は絵も収録されている。江戸の遠景を描いた「江戸」や、江戸城の様子を描いた「江戸城図」、京都御所の図を描いた「内裏図」など、当時の日本の様子がわかる貴重な資料ばかりだ。中にはフランスの挿絵画家ピカールが日本の寺院を想像して描いたという「日本寺院図」なんてものまである。
この手の古地図はWeb用の小さな画像だけしか用意されていない場合が多いが、このサイトの場合は大判の「フルサイズ画像」も用意されている。古地図の場合、地名などが現在の地図と違っているので、拡大して細かい地名まで確認できるのはとてもありがたい。古地図というと日本人が作った街の地図を思い浮かべる人が多いと思うが、たまには西洋人が作ったアジアの古地図を見て、昔に思いを馳せてみてはいかがだろうか。
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「西洋古版アジア地図」トップページ
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ポルカッキの「アジア図」
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■URL
西洋古版アジア地図
http://www.library.osaka-u.ac.jp/tenji/maps/maps.htm
■地理を楽しく学べる「常識が身につく地図パズル」
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メインメニュー
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メディアカイトは、Windows Vista/XP用のソフト「常識が身につく地図パズル」(1,980円)を発売した。同ソフトは地理に関するパズルやクイズを収録したトレーニングゲーム。日本だけでなく、世界各地の国旗や地理の知識も楽しく学べる。
コンテンツはパズルモードとクイズモードの2種類が用意されている。パズルモードは、バラバラに分かれた都道府県や国のピースを、正しい位置に当てはめるゲームだ。世界編の方ではヨーロッパやアジア、北中米など各エリアごとに分かれている。難易度が高いのはやはり国の多いアフリカやヨーロッパだろう。散らばったピースをマウスでクリックすると、画面の端に都道府県名や国名が表示されるので、これを見れば国名を学ぶこともできる。なお、ふだんは地図上で都道府県や国がまとまった状態で見るのに慣れているせいか、都道府県や国を1つずつ切り離して見るのは、とても新鮮な感じだ。「この県(国)はこんな形をしていたのか」と新たな発見があるかもしれない。
制限時間は、レベル1の30分からレベル5の1分まで5段階ある。実際に試してみるとわかるが、すべての都道府県や国を並べるのはかなりの手間で、1分以内に達成するのはものすごく難しい。繰り返し挑戦することでレベルアップを図ろう。
「クイズモード」の方は、日本編の場合は都道府県名から位置を当てる問題や、都道府県の形から名前を当てる問題、都道府県から庁所在地を当てる問題、山地や湖沼、半島、平野などの位置を名前から当てる問題などが用意されている。世界編の方は国名から位置を当てる問題や、国旗から国を当てる問題、国の首都を当てる問題、砂漠や半島名から位置を当てる問題などが勢揃いだ。
いずれの問題も、かつて学校で習った地理の常識を試す問題ばかりで、特別にマニアックな問題というわけではない。それだけに、地図フリークとしてはぜひ全問正解を狙っていただきたい。クイズを始めるにあたっては名前を登録して、名前ごとにやり終えたゲームの成績が保存される仕組みになっているので、家族や友人同士で競うのもいいだろう。
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パズルモード
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クイズモード
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■URL
製品概要
http://fresh.media-kite.co.jp/productfm/mks-076/mks-076.html
(2007/05/10)
碓氷 貫(うすい とおる)
地図に関することならインターネットの地図サイトから紙メディア、カーナビ、ハンディGPS、地球儀まで、どんなジャンルにも首を突っ込む無類の地図好きライター。地図とコンパスとGPSを片手に街や山を徘徊する日々を送る一方で、地図関連の最新情報の収集にも余念がない。
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