■あらゆる地図画像を“Google Maps化”するサービス
スマートネットワークは、オリジナルの地図画像からGoogle Mapsを作成できるサービス「だれでも地図」の提供を開始した。同サイトは、画像をアップロードすることで、その画像を基にしたGoogle Mapsコンテンツを作成できるサイト。アップロードの方法は、画像を用意してタイトルや説明を書き込み、ボタンをクリックするだけの簡単操作だ。アップロードする時の画像サイズに応じてズームレベルが自動的に決定されるので、難しい設定を行なう必要もなく、すぐにオリジナル地図を作成できる。アップロードする際にはアカウントの新規登録が必要だが、誰でも無料で登録可能だ。
アップロードしたオリジナル地図は同サイト上で公開されるので、誰でも自由に閲覧できる。自転車の練習コースを示した地図など、すでにいくつかの地図が投稿されている。中には地図画面ではなく普通の写真を投稿している人もいた。画像がサムネールで表示されているので、面白そうな地図を探してみよう。
サムネール画像をクリックすると、地図画面が表示される。Google Maps APIを用いているので、操作性はGoogle Mapsとほとんど同じだ。普通の写真を投稿している場合でもホイールの回転で拡大・縮小ができる。上部の「おっきくする」というボタンをクリックすることで、画像を画面一杯に表示させることも可能だ。また、右下にサブの小窓が表示されるのも便利だ。
地図上にはコメントも埋め込める。コメントを入れる際には、好きな位置でマウスを右クリックして「ここにコメントする」を選択しよう。コメントの非表示・再表示も選択可能だ。書き込んだコメントは地図の右側にある「最近のコメント」欄にリストとして表示される。この機能は施設の説明を入れたり、掲示板として使ったりと、さまざまな用途が考えられる。たとえば自転車の練習コースを示したマップ上では「立ちコケの名所」「トンネル坂」「ココロ折れる坂」「橋の下が涼しい」など、投稿者によるさまざまなコメントが残されていた。地図だけでなく、風景写真をアップロードして山や川の名をコメントで解説したりと、まったく別の使い方も考えられる。このサイトを利用して、ぜひ自分だけのオリジナル地図コンテンツを作成してみてほしい。
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だれでも地図
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地図画面
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■URL
だれでも地図
http://maps.smartnetwork.co.jp/
■防災の日、自分の町のハザードマップを確認
もうすぐ防災の日がやってくるが、みなさんは防災の準備は万全だろうか? 災害への備えとしては、避難用品を用意しておくだけでは十分とは言えない。自分の住んでいる地域の防災地図(ハザードマップ)を確認しておくことも大切だ。ただし、ハザードマップは各自治体によって公開状況に差がある。ハザードマップを用意してはあるものの、インターネットでは公開していないという自治体もあるので要注意だ。
そこでオススメしたいのが「国土交通省ハザードマップポータルサイト」だ。文字通りハザードマップの総合サイトとして作られたこのサイトでは、各自治体がどんな種類のハザードマップをどのように公開しているかが一覧できる。インターネットでハザードマップを公開している自治体については、公開サイトのリンクを直に掲載しているので、いちいち各自治体のサイトで探す面倒も省ける。
トップページにアクセスしたら、「あなたの町のハザードマップを見る」をクリックしてみよう。日本地図が表示されるので、ここから地域を絞っていく。たとえば関東地方の東京都を選択すると、東京都の区市町村別の地図が表示される。デフォルトで表示されるのは洪水ハザードマップだ。これは洪水の際の浸水予想図で、インターネット上で閲覧できる自治体は青色、役所に行けば見られるがインターネットでは閲覧不可の自治体は水色、公開していない自治体は白色で表示される。
ハザードマップはこのほかに内水ハザードマップや高潮ハザードマップ、津波ハザードマップ、土砂災害ハザードマップ、火山ハザードマップの計6種類が用意されており、右上のメニューをクリックすることで表示を切り替えられる。地域や都道府県をプルダウンメニューで切り替えることも可能だ。また、住所や郵便番号による検索にも対応している。さらに、地図上で各自治体の上にマウスポインタを重ねると、右下の「ハザードマップ情報」欄に各自治体の連絡先が表示される。代表番号ではなく担当部署の連絡先が書かれているので、質問がある場合はこの連絡先に問い合わせてみよう。
このほか、同サイトでは全国の自治体のハザードマップの公表状況や、ハザードマップのベースとなる土地条件図なども閲覧可能だ。このサイトを利用して、自分の住んでいる地域のハザードマップを探し、いざというときのために備えておこう。
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国土交通省ハザードマップポータルサイト
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東京都の洪水ハザードマップ情報
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■URL
国土交通省ハザードマップポータルサイト
http://www1.gsi.go.jp/geowww/disapotal/index.html
■スタンプラリー投稿サイト「イッテミア」の機能が大幅に拡充
日立製作所は、スタンプラリー投稿サイト「イッテミア」の機能を強化した。同サービスは、地図上に目的地を設定して「おでかけミッション」と呼ばれるスタンプラリーを作り、投稿できるサイト。ユーザーはGPS携帯を使ってスタンプラリーに参加することもできる。
今回強化された機能は、すでに投稿されているおでかけミッションに、後から目的地を追加できるようになったこと。従来は一度投稿すると目的地の追加はできなかったが、これからはショップの新規オープンやほかのユーザーから教えてもらった目的地を随時追加していくことで、ミッションを進化させていけるようになった。同社はこの機能について、ユーザー同士で話し合いながら目的地を増やしていくガイドブック的なミッションや、有名タレントが訪れたドラマのロケ地を追加するミッションなど、新たな使い方を提案している。目的地の追加方法は、ミッション編集画面で作成時と同じように操作するだけで、簡単に追加できる。
さらにもう1つ大きな機能強化として、KMLファイルのエクスポート機能も追加した。ユーザーのおでかけ記録やミッションに参加しているユーザーの実況中継をKMLファイルにエクスポート可能になったことにより、Google Earth上でユーザーの「足あと」や、目的地に到着した際のコメント「ここでひと言」などの情報が閲覧できるようになった。Google Earth上では足跡の形をしたアイコンが並び、クリックするとスポット名やミッション名がポップアップで表示される。ミッション名をクリックするとWebブラウザが起動して、該当するおでかけミッションの詳細が表示される仕組みになっている。
このほか、従来はPC用のサイトだけでしか見られなかった「みんなの実況中継」が、携帯電話サイトでも見られるようになった。閲覧だけでなくコメントも書き込むことが可能だ。さらに、ミッション詳細画面に写真を貼り付けられるようになった。近日中には、ミッションの目的地に到着した際に携帯電話から写真を実況中継として投稿できる機能も追加する予定だ。また、「ここでひと言」などのコメントを後から追加したり編集したりすることもできるようになった。さまざまな機能強化に加えて、Google Earthとも連動できるようになったこのサイト、街歩きをもっと楽しむためにぜひ活用してみてはいかがだろうか。
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イッテミア
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Google Earth上に「足あと」を表示
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■URL
イッテミア
http://ittemia.jp/
(2007/08/30)
碓氷 貫(うすい とおる)
地図に関することならインターネットの地図サイトから紙メディア、カーナビ、ハンディGPS、地球儀まで、どんなジャンルにも首を突っ込む無類の地図好きライター。地図とコンパスとGPSを片手に街や山を徘徊する日々を送る一方で、地図関連の最新情報の収集にも余念がない。
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